世界のスマートフォン市場で10年以上にわたって守ってきたサムスン電子の首位(出荷台数ベース)が危うい。中国の小米(シャオミ)は今年4-6月期に2位に浮上し、サムスン電子を猛追する中、アップルが9月に発売するiPhone新製品が過去最高のヒット作になると予想されているからだ。
サムスン電子は中低価格市場で小米に押され、収益性ではアップルに差を広げられるというサンドイッチ状態にある。上半期に発売した「ギャラクシーS21」シリーズの効果が消えたサムスン電子は、8月に価格を大幅に引き下げたフォルダブルの新型スマートフォンを発売し、首位防衛を目指す戦略だ。
サムスン電子は中低価格市場で小米に押され、収益性ではアップルに差を広げられるというサンドイッチ状態にある。上半期に発売した「ギャラクシーS21」シリーズの効果が消えたサムスン電子は、8月に価格を大幅に引き下げたフォルダブルの新型スマートフォンを発売し、首位防衛を目指す戦略だ。
■サムスンは2020年ブランド価値世界5位…トップ10は?
市場調査会社カナリスは16日、小米がスマートフォン出荷台数ベースで4-6月期に17%のシェアを確保し、アップル(14%)を抑え、創業以来初めて2位に浮上したと発表した。首位サムスン電子(19%)との差は2ポイントにすぎない。小米は前年同期時点でシェア10%で、サムスン電子、華為(ファーウェイ)、アップルに次ぐ4位だったが、米国の制裁を受けている華為に代わり急成長を遂げた。小米は華為が強かった南米、アフリカ、西欧などで躍進した。前年同期比で南米では300%、アフリカでは150%、西欧では50%の伸びを示した。小米の雷軍・最高経営責任者(CEO)は従業員向けメッセージで「小米が世界2位に浮上したことは重要なマイルストーンだ」とした上で、「小米は性能を大幅に向上させ、プレミアム市場を開拓し、シェアを高めてきた」と指摘した。カナリスはリポートの中で、「小米の次の目標はサムスン電子を抜き、世界最大のスマートフォンメーカーになることだ」と指摘した。
サムスン電子内部も小米の成長ぶりに緊張を隠せずにいる。小米は今年4-6月期、前年同期比の伸びが約83%に達し、サムスン電子(15%)を圧倒している。IT業界関係者は「数年にわたりインド市場で首位を守っている小米の影響力が他地域に拡大しており、2ポイント差にすぎないサムスンとの差はいつでも逆転しかねない」と指摘した。
さらに、アップルが9月に発売する新作のiPhone(仮称iPhone13)に対する市場の期待感も高まっている。ブルームバーグ電はこのほど、アップルが最近、下請けメーカーにiPhone13シリーズの今年の出荷台数を7500万台から9000万台に増やすよう求めたと報じた。アップルは過去数年間、初期の出荷台数を7500万台に固定してきたが、出荷の上積み要請は新作に対する自信感の表れとみられる。2億2000万台が売れたiPhone6を超える過去最大のヒット作になる可能性もあるとみられている。ブルームバーグ電はiPhone13が5Gに対応した2代目のモデルであり、最初の5GモデルのiPhone12で買い替えを迷った消費者が購入に走る可能性が高いと分析した。アップルはシェア拡大に向け、iPhone13の価格を据え置くか小幅の値下げを行うことを検討中とされる。アップルは2007年にiPhoneを発売後、新製品を投入
■サムスン、下半期はフォルダブル機種に全力
サムスン電子は8月11日、「ギャラクシー」の発表会を開き、左右に展開する「ギャラクシーZフォルド3」、上下に展開する「ギャラクシーZフリップ3」を発売する。下半期の戦略モデルであるギャラクシーノートを年内には投入しないことを決め、事実上フォルダブルフォンに全力を投じる格好だ。同社は「ギャラクシーZフォルド3」「ギャラクシーZフリップ3」の価格を前作より引き下げ、それぞれ199万ウォン(約19万1500円)、128万ウォンに設定することを検討しているという。 フォルダブルフォンの価格をiPhoneやギャラクシーSシリーズの水準まで引き下げ、新たな需要の開拓を目指す。市場調査会社カウンターポイントリサーチによると、世界のフォーダブルフォン市場は昨年の560万台から今年は1720万台に拡大する見通しだ。IT業界関係者は「フォーダブルフォンという新規市場を先取りしたサムスン電子としては、アップルが本格的に フォルダブルフォンを投入する前に市場を掌握することが何よりも重要な目標になった」と述べた。
※記事の出典元はツイッターで確認できます⇒コチラ
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