sony I4eUCsCZオーディオ・ビジュアル評論家の山之内正氏と本田雅一氏が、話題の新製品や業界動向を独自の視点で語る、半期に1度の対談。前編と後編の2回に分けて、上半期に登場した新製品や新技術、AV時事ネタを取り上げる。

前編は「映像編」。CES発表時から大きな話題を集めていたソニー・ブラビアの認知特性プロセッサ「XR」やLGの次世代有機EL「OLED evo」、液晶におけるミニLEDバックライトの動向、最新配信事情、そしてディスクプレーヤーの終焉論まで、語ってもらった。





――上期の最新テレビにおける特徴の1つに、HDMI2.1サポートが挙げられますね。

本田:確かにHDMIのバージョンは気になる人が多いと思う。ただ、HDMI2.1に関しては全ての人にとって重要かと言えばそうではない。というのも、対応するコンテンツには限りがあるから。現時点ではゲーム、主にPlayStation 5がもっとも大きなコンテンツでしょう。映画やドラマ、アニメの視聴が目的なら、HDMI2.1はそれほど重視しなくてもいいと思いますね。

ただ、ゲームの世界は計算能力の向上で、あっという間に高精細、高フレームレートになっていく。最新のコンピュータゲームに興味があるなら、HDMI2.1対応は重要でしょう。将来的には当然必要とされる機能ではありますが、今はまだ「次に買い換えるときには対応しているといいな」という意識でよいと思う。

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