アルパイン80a0ba50_largeアルプスアルパインは、日本精機と自動車向け統合コックピットを共同開発し2024年度にも発売する。

日本精機のヘッドアップディスプレー(HUD)技術を活用し、拡張現実(AR)を用いて運転をナビゲーションする機能などを搭載する。両社の知見を生かしてディスプレー上のメーターなどの配置を最適化し、使い勝手の良さや質感で他社との差別化を図る。





アルプスアルパインと日本精機は1月に資本業務提携した。アルプスアルパインはHMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)やIVI(車載インフォテインメントシステム)、日本精機はHUDやメーターの領域を得意とする。4輪車に加え、2輪車や建機などのモビリティー分野に広く、統合コックピットを提案する考えだ。

自動運転技術の進化により車内環境の重要度が増すとみられている。アルプスアルパインは、運転席だけでなく後部座席も含めて快適な車室空間を創出する「デジタルキャビン(客室)」事業を進めている。23年度に関連製品の販売を本格化。IVI事業から軸足をシフトし、新規顧客を開拓する方針だ。

具体的には、静電容量センサーを用いて空調設備などを操作できるタッチパネル式のドア内張材(ドアトリム)などの開発を目指している。これに先立ち、21年度は統合ECU(電子制御ユニット)や、空間除菌機器の開発に取り組む。

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