Samsung TV 6L9xFIGOLED(Organic Light Emitting Diodes)テレビが今年上半期、過去最大の出荷量を達成し、次世代プレミアムテレビ市場のリーダーシップを確固たるものにした。

◆LGが主導

市場調査会社のオムディア(Omdia)によると、今年上半期のテレビ市場でのOLEDテレビの出荷台数は272万6千台を記録した。第1四半期の出荷台数は昨年の2倍に近い119万2千台であり、第2四半期には成長速度がさらに速くなり、前年同期比2.7倍水準の153万4千台を記録した。

第2四半期の出荷量だけを見ると、年末の繁忙期だった昨年第4四半期の出荷量まで超え、四半期の出荷量の中で過去最大を達成したのにとどまらず、当初オムディアが見込んでいた第2四半期の出荷量比19.8%超過成長で、市場の期待をはるかに上回った。オムディアが見込んだ従来の第2四半期の出荷台数は、128万台前後だった。





今年に入って、四半期100万台時代を本格的に切り開いたOLEDテレビは、市場の予想より早めに四半期150万台を超え、テレビ市場がピークを迎える年末には、史上初めて四半期200万台を達成するものと予想される。

このような急成長は、OLEDテレビが平均販売単価(ASP:AverageSellingPrice)2千ドル以上のプレミアム製品であることを考慮すれば、より一層意味深い。今年第2四半期にOLEDテレビASPは2,053.4ドル(約239万ウォン)で、グローバル市場で販売されたLCDテレビのASPである512.3ドルの4倍以上だ。

◆早まる世代交代「LCD負け」

第2四半期のテレビ市場でOLEDが占める金額の比重も、直前四半期の8.9%から2.8%ポイント上がり、歴代最大の11.7%を記録し、2桁台をはるかに上回った。一方、液晶テレビの比重は2012年以降最も低く、テレビ世代交代の速度を実感させた。

業界は、OLEDテレビ2桁のシェアを「テレビ世代交代のゴールデンタイム」を知らせる信号弾と解釈している。テレビ業界の関係者は「OLEDテレビが性能ではすでにライバル製品を圧倒しているだけに、量的成長を通じて規模の経済に進入することになれば、プレミアムテレビ市場で存在感がさらに強まるだろう」と述べた。

オムディアは昨年、365万台だったOLEDテレビ市場が約70%成長し、今年は610万台規模になるものと見ている。

世界のOLEDテレビ市場は、LG電子が主導している。今年上半期基準で、LG電子のOLEDテレビのシェアは63.7%に上る。2013年にLG電子が唯一だったOLEDテレビメーカーは計19社に増えた。

◆大型化も加速

昨年第2四半期に発売された48インチOLEDテレビは、わずか1年で出荷量が約18倍増えた。今年第2四半期の48インチOLEDテレビの出荷台数は18万8千台を記録した。ゲーマーたちから高い人気を得たことによる結果だ。

48インチOLEDテレビは第2四半期の出荷量だけでも、すでに昨年の年間出荷量を超え、存在感を確固たるものにしている。オムディアは23年には48インチOLEDテレビの出荷量が年間100万台を超えると予想している。

80インチ以上のOLED出荷量も急増した。今年初めて発売された83インチOLEDテレビのおかげだ。83インチOLEDテレビは、これまで超高価に分類されていた超大型OLEDテレビの敷居を下げ、大きくなるほど良いという意味の「巨巨益善」トレンドとあいまって人気を集めた。

第2四半期に80インチ以上のオールレッドテレビの出荷量は8千台水準で、まだ出荷量は多くないが、48インチのオールレッドテレビも発売開始初四半期の出荷量が1万台に過ぎなかった点を勘案すれば、業界は80インチ以上のオールレッドテレビの出荷量も早いスピードで増えるものと予想される。オムディアの予測によると、来年80インチ以上のオールレッドテレビの出荷量は、今年の2倍をはるかに上回る。

このような傾向を受け、OLEDテレビの大型化にも本格的に拍車がかかる見通しだ。 OLEDテレビはすでに昨年から65インチ製品の売上げの割合が55インチを超えており、今年に入ってからは77インチ以上の割合が17.6%まで上がった。

業界は、グローバルテレビ市場でOLEDテレビが昨年比2倍以上販売され、次世代プレミアムテレビとしての地位を固めている中、新たに発売されたサイズの製品が市場で早く定着し、テレビ市場の世代交代にさらに拍車をかけるものと予想している。

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