韓国のサムスン電子が、今年1~9月にテレビ製品を3000万台以上売り上げ、16年連続で世界シェア1位を記録したことが、19日分かった。

   英調査会社オムディアによると、サムスン電子の1~9月のテレビ販売台数は3084万台と集計された。シェアは売上高ベースで30.2%、販売台数ベースでは20.6%で、2006年から16年連続で1位となった。  
今年9月までのテレビ市場全体の販売台数は累計1億4951万台(売上高829億3900万ドル=約9兆4850億円)で、販売台数は前年同期比3.7%減少。売上高は21.8%増加した。





 原材料の供給不足と新型コロナウイルスによる生産への影響が続く中でも、サムスン電子は量子ドット技術を用いたQLEDテレビ「Neo QLED」や「ライフスタイルテレビ」などプレミアム製品のマーケティングとラインアップを拡大し、堅調な業績を維持したと分析される。

 なかでもNeo QLEDに代表されるサムスンのQLED製品の販売台数(1~9月)は前年同期比24.8%増の629万台と集計され、今年の目標値である1000万台に迫っている。
サムスン電子とLG電子の2社が世界のテレビ市場のシェアの約半分を占めるが、7~9月期はやや低調だった。

 売上高ベースでの1~9月のシェアはサムスンが30.2%、LGが18.8%で、両社の合算シェアは49.0%に上り、中国企業に対して善戦したと評価される。 
ただ、7~9月期のみのシェアはサムスンが28.7%、LGは18.4%で、両社の合算シェアは前期比1.0ポイント下落した47.1%だった。

 TCL、ハイセンス、小米(シャオミ)など中国企業の7~9月期のシェアは、内需の回復や北米市場で善戦した効果で前期比2.7ポイント上昇した25.7%だった。

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