サムスン電子がLGディスプレーの有機発光ダイオード(OLED)パネルを搭載したテレビを生産することを決定し、調達量や時期について協議を進めていることが20日までに分かった。契約が成立すれば、サムスンは来年発売が予想されるQD-OLED(量子ドットOLED)テレビとは別にLGのパネルを搭載したOLEDテレビも発売し、世界のプレミアム市場を攻略する見通しだ。

 OLEDテレビは自ら発光する素子を搭載したテレビで、いきいきとした色相が特徴だ。画面後方に別途光源が必要なく、薄型化を図ることができる。現在LGディスプレーが独占生産し、LG電子、ソニー、パナソニックなど世界20社にパネルを納品している。





価格が1500ドル以上の世界のプレミアムテレビ市場でOLEDテレビが占める割合は今年7-9月時点で35.8%で、四半期ごとにシェアが高まっている。既存の液晶テレビに続くテレビメーカーの今後の収益源だ。

 サムスンはこれまで既存の液晶パネルに量子ドット(QD)フィルムを被せ、色の再現力を改善したQLEDテレビでLGのOLEDテレビと競争してきたが、OLED市場の環境変化を受け、今回の決断を下したとされる。これについて、サムスン電子は「まだ決定していないというのが公式な立場だ」とした。LGディスプレーは「顧客に関する内容なので明らかにできない部分がある」と述べるにとどめた。

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