February 17, 2022
三菱マテ、金属薄膜材料(スパッタリングターゲット)から撤退 24年3月までに
三菱マテリアルは16日、半導体や有機ELなどの先端材に欠かせない金属薄膜をつくる材料の生産から撤退すると発表した。機能材を手掛ける三田工場(兵庫県三田市)でつくる「スパッタリングターゲット」と呼ばれる製品で、10種以上の金属酸化物や合金などが対象となる。製造販売は2024年3月までに終える予定だ。スパッタリングターゲットは中国をはじめアジア企業との競争が激化しており、採算改善が見込めないことから撤退を決めた。
撤退時期は製品の種類によって異なるが、23年3月から順次、製造販売を取りやめていく。三菱マテリアルの金属薄膜をつくる材料事業の売上高は年間約100億円。国内のスパッタリングターゲット市場は年間約2000億円とみられ、そのうち約5%を占める計算となる。
同材料は、半導体では電極や配線を形成するために必要となる。だが、近年は中国などのアジア企業が台頭し、競争環境が激化していた。三菱マテリアルはアルミニウム事業の売却を決めるなど、収益性の低い事業の切り離しを進めている。事業ポートフォリオの最適化を進めることで、経営資源を銅加工や超硬工具といった成長分野に集中させる考えだ。
同社は1983年からスパッタリングターゲットの製造販売に参入し、現在は高機能製品カンパニーの電子材料事業部の所管となっていた。撤退による22年3月期の業績に与える影響は軽微としている。
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