Huawei(ファーウェイ)のスマートフォンというと、MateシリーズやPシリーズなどで、ハイエンドなスペックやカメラを誇る高級路線がウリでもありました。しかしながら、米国発の制裁のあおりを受け、このところは影を潜めてしまった感があります。思うようにパーツを手に入れられないため、最先端のモデル開発が進まず、またなにより独自のHarmonyOSへの切り替えで、Google(グーグル)の各種アプリが使えないとなっては、その失速もやむを得ません。

ところで、たとえHuaweiはダメでも、いま伸びに伸びてるXiaomi(シャオミ)やOPPOなどなど、別の中国メーカーのスマートフォンだってあるのですから、結局は世界的には中国ブランドの地位は変わっていないような? そう考えてしまいがちですが、このほどChina Dailyは、予想外の中国メーカーの苦戦ぶりを伝えています。





Huaweiロスが著しいのは、ハイエンドのAndroidスマートフォンのカテゴリ。ところが、肝心のXiaomiもOPPOも、これまでHuaweiのハイエンドスマホを使っていた中国内のユーザー層を取り込めていないのだとか。

興味深いことに、Huaweiの最新ハイエンドモデルが思うように手に入らなくなって、一気に中国ユーザーが向かったのは、Apple(アップル)のiPhoneだった模様。この現実を、中国政府の機関紙ともいうべきChina Dailyが報じたのは注目に値するやもしれません。XiaomiやOPPOは、いま自社製チップの開発を進めており、そこで成功して、ハイエンドのスマートフォンを、独自開発のチップを採用して投入するまで、まだかなりの時間がかかることも要因として挙げられているようです。

とにかくコストパフォーマンスに優れ、低価格で幅広く新製品を送り出すのは、まさに中国メーカーの得意とするところ。ただし、Huaweiが成功していた、Samsung(サムスン)やAppleとも渡り合える、高級路線での勝負は、まだ道半ばにあるともいえるでしょうか。こういう分野って、そういえば日本メーカーの得意分野だったはずなんですけどね~。


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