米IT大手のアップルは現地時間の10日、同社の携帯音楽プレーヤー「iPod touch」のの販売を在庫がなくなり次第、終了すると発表した。SNSにはさまざまな反響が寄せられ、同日朝のツイッターやヤフーリアルタイム検索のトレンド上位に「iPod touch」がランクインした。

iPodシリーズは、2001年10月に白黒液晶画面と、ホイール型インターフェースを備えた初代モデルが発売されて以降、「mini」「nano」「shuffle」などさまざまなバリエーションモデルが作られて人気を博した。そして、スマートフォンのようなタッチパネル型のtouchへと発展していった。
同社はiPodシリーズの意義について、「音楽は常にアップルのコアの一部であり、iPodは音楽業界以上の影響力で、何億人ものユーザーに音楽をもたらしました。





音楽の発見、鑑賞、共有の方法も定義し直しました」と総括。世界的に大ヒットしたスマホ「iPhone」シリーズほか、タブレットPCの「iPad」シリーズ、スマートウオッチの「AppleWatch」シリーズなどの同社製品に音楽再生機能が受け継がれていることを説明し、「今日、iPodの精神は生き続けています」とコメントした。

発表を受け、SNSには「スマホで事足りるから時代の流れってことなんだろう」「iPhoneが出た時点でオワコンだったのによく保った方だと思う」「むしろまだ販売してたんか」など、生産終了もやむなしと受け止める声が見られた。一方、現在も愛用しているというユーザーも多く、「スマホの容量音楽で割かれるのが嫌で、ずーっとiPod touch愛用しています」「スマホ一本に依存するとバッテリーも容量も心許ないしな」「オフライン用途では手放せない。通話やアプリで割り込まれることないので」といったコメントも目立った。

また、ホイール型モデルに言及した書き込みも散見された。「いまだに120G、160GBのHDD搭載のiPod Classicを愛用しています」「大容量を持ち歩きできるのと、クリックホイールの使い心地に感心してたもんだ」「タッチスクリーンじゃなくて昔の音楽のみ入るiPodの復活を願っていた」「いっそホイールのある2TB版とか出してくれないかなあ?iPhoneじゃApple Musicセットリスト持ち歩くの厳しいので」など、初代モデルのコンセプトを継承したホイール型を支持するファンも少なくなかった。

iPodシリーズがその後に開発されたデバイスに与えた影響の大きさを振り返るユーザーもいた。SNSには「FireWire端子でMacにしか対応していない初代から愛用していました。iTunes使っての楽曲の同期とか感動もので、本当にCDとかMDを持ち歩かなくなった瞬間を経験しました」「携帯型音楽プレーヤーの革命を起こしたと思う」「iPodの爆発的な人気がなければiPhoneの今はなかったかもしれません」などの書き込みもあった。

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