出光興産は5月16日、蛍光型青色材料を用いた有機EL素子において、新発光方式を開発し、世界最高レベルの発光効率と長寿命化に成功したと発表した。同技術は有機ELディスプレイのさらなる省電力化、製品ライフサイクルの向上による環境負荷軽減に寄与するという。
有機ELディスプレイを構成する赤色、緑色、青色の画素に用いられる発光素子のうち、青色発光素子についてはさらなる高性能化、長寿命化が課題となっている。
有機ELディスプレイを構成する赤色、緑色、青色の画素に用いられる発光素子のうち、青色発光素子についてはさらなる高性能化、長寿命化が課題となっている。
同社は、ふたつの青色材料の積層により、蛍光型素子の発光過程のうち、電荷の再結合とTTF(Triplet-Triplet Fusion:三重項-三重項融合)を起こす領域を分離することで発光ロスを抑え、高効率かつ長寿命の有機EL素子の開発及び実用化に成功した。
新発行方式では、初期の明るさが5%減少するまでの連続点灯時間を示すLT95は400時間以上、素子に入った電気のうち、何%が光として素子外部に放出されたかを示すEQE(External Quantum Efficiency:外部量子効率)は14%。CIE 1931色度図の座標は0.14、0.08。
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