ディスプレイにおいて、パネルと同様に不可欠なのがディスプレイデバイスIC(DDIC)である。車載やVR/ARなどディスプレイの新しいアプリケーションが登場する中で、イノベーションへの取り組みも活発に行われ、今後さらなる成長が期待されるポテンシャルの大きな市場だ。同市場で攻勢をかけるOmniVision Groupは現在、グローバルで開発力を加速するための重要拠点として日本に着目し、日本国内で研究開発拠点の新設と拡張に注力している。
世界中で年間13億~15億台出荷されるスマートフォン。市場自体は飽和状況にあるといわれるものの、既に社会インフラになっていると言っても過言ではなく、新しい機種が発表されるたびに、機能も着実に向上している。中でもディスプレイは、スマートフォンのデザインや機能において最も注目されるものの一つだ。とりわけ解像度やタッチ性能の向上には目を見張るものがあり、有機ELディスプレイ(OLED)を搭載する機種も増えている。
世界中で年間13億~15億台出荷されるスマートフォン。市場自体は飽和状況にあるといわれるものの、既に社会インフラになっていると言っても過言ではなく、新しい機種が発表されるたびに、機能も着実に向上している。中でもディスプレイは、スマートフォンのデザインや機能において最も注目されるものの一つだ。とりわけ解像度やタッチ性能の向上には目を見張るものがあり、有機ELディスプレイ(OLED)を搭載する機種も増えている。
スマートフォン向けディスプレイの進化を陰で支えているのが、ディスプレイデバイスIC(DDIC)だ。ディスプレイの正確な駆動のみならず、高精細化や低消費電力化、駆動回路の複雑化の低減、ディスプレイの保護など、DDICが果たす役割は非常に大きい。
DDICの需要は堅調な拡大が見込まれていて、アジアを中心に数量ベースで年間85億~93億個の出荷が予想されている。売上高ベースでも、平均販売価格(ASP)の上昇により2021年は特に大きく伸びた。2022年の市場規模は、140億米ドルに達するとみられている。
DDICの研究開発も進んでいる。例えば、タッチコントローラーICとディスプレイデバイスICを統合したTDDI(Touch Display Driver Integration)は近年、台頭している技術の一つだ。TDDIにより、液晶ディスプレイ(LCD)モジュールを低コスト化しつつ、高精細なディスプレイと滑らかなタッチ性能を実現できる。
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