Screenshot 2022-06-14 07.38.10米国のLooking Glass Factoryは、裸眼立体視ディスプレイの新モデルを発表しました。ディスプレイ解像度は8K、サイズは65インチ。また厚さは約3インチと、ディスプレイを薄くする点にも注力しています。

Looking Glass Factory社は、3D映像・画像を裸眼で立体的に見ることができるデバイス「Looking Glass」シリーズを開発しています。2020年末には個人向けに「Looking Glass Portrait」を発表、その後4Kや8Kの2モデルを追加するなど、着実に新製品をリリースしてきました。

今回発表した新ディスプレイのサイズは、これまでに発表された研究レベルの裸眼立体視ディスプレイと比較すると5倍、Looking Glass Factoryによれば「商用化されたものに限れば、他社製品の50倍」という巨大なものです。





Looking Glass Factoryの既存製品で最大のものは約32インチサイズ。またこの分野の企業としてLight Field Lab社がありますが、同社が2021年に発表したディスプレイは28インチサイズ、複数を組み合わせてサイズの拡大が可能という内容でした。またLight Field Labの製品は、正式な商用化は開始していません。

Looking Glass FactoryのCEO、Shawn Frayne氏は「よく聞かれる質問の1つに、こうした(裸眼立体視)ディスプレイはどの程度まで大きくできるのか?というものがありました」と振返ります。「その答えは今、とてつもなく巨大な65インチサイズ、だと明らかになりました。そしてこれは始まりにすぎません(中略)65インチのLooking Glassは、平面の2Dメディアから没入感のある3Dへ、そしてヘッドセットや3Dメガネも不要のメディア消費へと移行する、先駆けになるのです」と説明しました。用途としては、体験型のマーケティング、3Dコンテンツ視聴、デザインなどの分野で、複数人が同時に見るケースを想定しています。

プレスリリースによれば、本ディスプレイは最大50人が同時に見ることが可能。アプリケーション開発では、UnityやUnreal Engine、Blender等の各種プラグインが存在します。

この新ディスプレイは、既にエンターテインメント分野で導入が開始されています。2022年6月8日から開催されているトライベッカ映画祭では、この新ディスプレイを用いたコンテンツが上映中。デバイス価格は非公開ですが、公式サイトではデモやプレオーダーを受け付けています。

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