半導体ディスプレイの自動検査装置を製造する「特儀科技(TEYI Technology)」が、シリーズBで資金調達したと発表した。リードインベスターは「中電中金(CLP Zhongjin)」で、「浙商創投(Zheshang Venture Capital)」と「新俊逸資本」も出資に加わった。調達した資金はミニ LEDやマイクロ LED、半導体の検査装置開発に充てられる。
特儀科技はディスプレイ向け自動検査装置の研究開発や設計、製造、販売に注力しており、製品は液晶ディスプレイ(LCD)や有機EL(OLED)のほか、次世代ディスプレイと目されるマイクロLEDやミニLED、マイクロ有機EL、TFT液晶の製造に広く使用されている。有機EL検査装置は中国の大手パネル製造工場が導入しており、3C製品(コンピューター、通信機器、家電)や半導体の一流ブランドを間接的に支えている。
特儀科技はディスプレイ向け自動検査装置の研究開発や設計、製造、販売に注力しており、製品は液晶ディスプレイ(LCD)や有機EL(OLED)のほか、次世代ディスプレイと目されるマイクロLEDやミニLED、マイクロ有機EL、TFT液晶の製造に広く使用されている。有機EL検査装置は中国の大手パネル製造工場が導入しており、3C製品(コンピューター、通信機器、家電)や半導体の一流ブランドを間接的に支えている。
特儀科技がこれまでに送り出したミニLEDやマイクロLEDの検査装置は、すでに業界で一定の評価を得ている。さらに新たに開発されたマイクロ有機EL検査装置は国内初の自動検査ラインに採用された。ウエハや基板表面の欠陥検査装置は専門家から「年間優秀製品」と称賛され、また、反応時間測定器の測定速度はナノ秒レベルに達し、技術の壁を打ち破ったとされる。
ミニLEDなど次世代ディスプレイは、通常の液晶ディスプレイよりも繊細な光制御技術によりコントラストや色彩に対する専門家の極めて厳しい要求をクリアするものだが、より小型のLEDを大量に使ってバックライトパネルを細かく分割する必要がある。昨年発売されたiPad Proを例にとると、12.9インチの画面を2596に分割、1万個以上の小型 LEDが使用され、コントラスト比は100万:1にもなる。
ミニ・マイクロ LED ディスプレイの厚みは従来の液晶ディスプレイの数分の一ほどで、有機ELより明るく寿命も長い。今後ディスプレイ業界ではこうした次世代ディスプレイが主流になると見られており、特儀科技は早くからこの分野の検査装置に力を入れてきた。
特儀科技は今後、光学検査、電性検査、モニター調整、外観検査、自動化、半導体検査などの分野においてモジュール開発に力を入れる。ディスプレイパネル検査で優位を保ちながら、ミニ・マイクロLEDやマイクロ有機EL検査での先発者優位を生かして半導体検査分野でも事業を拡大し、業界の発展に貢献したいと考えている。
調査会社「観研天下」によると、テレビやモニター、ウェアラブル機器、車載ディスプレイといった端末の需要が旺盛なことから、中国のミニ・マイクロLED産業は今後数年間で急成長すると予想されている。中国のバックライト用ミニ LEDの市場規模は2019年の16億元(約300億円)から、2025年には431億元(約8000億円)に拡大することが見込まれる。今後、VR/AR/MRなど関連分野での需要が急増し、ヘッドマウントディスプレイ用のディスプレイではマイクロLED が主流となる見込みだ。ミニ・マイクロLEDは有機ELやLCDでは実現不可能な大型サイズのディスプレイに使われ、数千億元(数兆円)規模のメガマーケットになると予想される。
さらに特儀科技によると、同社の製品は大手ディスプレイメーカー「京東方(BOE)」「天馬微電子(Tianma Microelectronics)」「恵科(HKC)」「AU Optronics(友達光電)」「三安光電(Sanan)」などからも評価を得ている。特許26件を保有し、そのうちマイクロ有機EL検査装置に関する特許は、国内初のマイクロ有機EL自動検査ラインで実用化された。2021年8月にはミニLED検査装置を発表、初の製品はトップメーカーに納品、使用されている。
特儀科技は2014年設立、厦門大学や華僑大学、厦門理工学院、合肥工業大学などと共同実験室を開設している。昨年12月には厦門大学とR&Dセンターを設立し、ミニ・マイクロLEDなどのディスプレイ関連装置の研究開発に取り組んでいる。
※記事の出典元はツイッターで確認できます⇒コチラ
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