包装用フィルムなどを手がける大倉工業は、電子機器や通信機器の部材に使う先端フィルム事業を拡大する。液晶パネルの大型化で需要が好調な偏光板を保護する素材の新工場を建設。高速通信規格「5G」やその先の「6G」の通信ロスを低減する新素材の量産化も目指す。素材の高度化に対応し、シェア拡大をねらう。
香川県まんのう町内に液晶ディスプレーに使う偏光板の保護用アクリルフィルムの新工場を建設する。2023年12月の量産開始を目指す。投資額は60億円で、建築面積は6000平方メートルを超える。アクリルフィルムの生産能力は現在の約2倍となる。
偏光板の保護に従来用いられているフィルムに比べ、同社のアクリルフィルムは吸水性が小さく、より内部を保護することができるという。液晶パネルの大型化で需要が伸びており、特に中国からの引き合いが強まっている。液晶テレビのさらなる大型化などで今後も市場は拡大するとみて、生産増強を決めた。
香川県まんのう町内に液晶ディスプレーに使う偏光板の保護用アクリルフィルムの新工場を建設する。2023年12月の量産開始を目指す。投資額は60億円で、建築面積は6000平方メートルを超える。アクリルフィルムの生産能力は現在の約2倍となる。
偏光板の保護に従来用いられているフィルムに比べ、同社のアクリルフィルムは吸水性が小さく、より内部を保護することができるという。液晶パネルの大型化で需要が伸びており、特に中国からの引き合いが強まっている。液晶テレビのさらなる大型化などで今後も市場は拡大するとみて、生産増強を決めた。
通信分野では、スマートフォンなどの通信機器の基板材料である液晶ポリマーフィルムを開発した。既存の材料に比べ、5Gや6Gの通信ロスの低減が期待できるという。加工がしやすい点も特徴だ。23年の量産化を目指す。
同社は22年1月に研究開発を手掛ける「R&Dセンター」内に「次世代情報材料開発プロジェクト」を発足。液晶ポリマーの開発を重要プロジェクトと位置づける。同センター内には新たにマーケティング部も設け、市場のニーズに応じた新製品開発を強化する。
大倉工業は主に合成樹脂、新規材料、建材の各事業を手掛ける。21年12月期の売上高は、収益認識に関する会計基準を適用した場合で712億円。アクリルフィルムなどの先端フィルムを含む新規材料事業は、そのうちの約17%を占める118億円だった。同社が2月に公表した中期経営計画では、同事業で24年12月期に21年12月期比31%増の155億円を目指すとしている。
中計では24年12月期までの3年間に設備投資などに250億円を投じることを盛り込んだ。21年12月期までの3年間の134億円を大きく上回る。積極的な投資で、事業拡大を目指す。
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