今年に入り、「Nreal Air」や「MeganeX]をはじめとした、新しいディスプレイを使った小型・軽量の製品も現れ始めている。  ここで改めて、HMD向けのディスプレイトレンドがどのように変わっていくのかを予測してみたい。
トレンドを考える前に、HMDの構造をおさらいしておこう。  HMDは、目からかなり近いところにディスプレイを配置し、それをレンズなどの「光を目まで導く仕組み」を使って目に届け、「視界全てをディスプレイで覆う」ことを目指したものだ。






「VR向けのディスプレイには、平面のディスプレイと違って多数の課題があり、その多くはまだ解決途上である」。Metaの研究部門であるReality Labのチーフ・サイエンティストであるマイケル・エイブラッシュ氏はそう話す。
VR用HMDにおける「解像感」は、いわゆるディスプレイの「解像度」とはイコールでない点に留意していただきたい。重要なのは目に届いた時にどれだけ細かいところまで見えるのか、ということだ。レンズなどを通して像を見るので、ディスプレイデバイスの解像度と、HMDの性能として目に感じられる「解像感」はイコールではないのである。
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