Screenshot 2022-08-04 07.46.53ナンシー・ペロシ米下院議長(民主党)が2日午後10時44分、台北松山空港に到着した。下院議長は、米大統領継承順位が副大統領に次ぐ2位の要職で、25年ぶり最高位の訪台だ。
蔡・総統は3日午前に会談し、ペロシ下院議長は台湾の最も揺るぎない友人で、同行議員団は皆米国下院の重要なリーダーであるとし、今回の訪台は米議会の台湾への盤石な支持の表れだと語った。
ペロシ下院議長は、世界は民主主義と権威主義の選択を迫られており、米国は台湾と世界の民主主義を守ることに尽力する決心は非常に堅いと語った。中央社電などが伝えた。





報道によると、その後のスケジュールは、迎賓館の台北賓館(台北市中正区)で昼食会に出席し、午後2時に国家人権博物館の景美人権文化園区(白色テロ景美紀念園区、新北市新店区)を視察する。人権文化園区には、長年香港で中国共産党体制を批判する書籍を出版・販売し、台湾に逃れた銅鑼湾書店の経営者、林栄基氏も出席するようだ。いずれかのタイミングで、ファウンドリー世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の劉徳音(マーク・リュウ)董事長とも面会するとみられている。午後5時に、アジア歴訪の次の目的地、韓国へ出発する予定だ。

米国、中国を牽制

 ペロシ下院議長は2日到着後に米ワシントン・ポストへの寄稿を公表し、今回の訪台は、米国が民主主義を支援する揺るぎないコミットメントを示すと説明した。中国共産党が台湾と民主主義の脅威となれば、米国も座視できないと指摘した。

一方で、今回の訪台は▽1979年に制定された「台湾関係法」、▽米中の3つの共同コミュニケ、▽「6つの保証」──に基づく米国の政策に全く反していないと指摘。米国は今後も、一方的な現状変更に反対すると表明した。

 ホワイトハウスのジョン・カービー報道官は米国時間1日、ペロシ氏は下院議長として訪台を自己決定する権利があると述べた。アントニー・ブリンケン米国務長官は同日、ペロシ下院議長の訪台で中国が危機を生み出したり、その他の方法で緊張を高めた場合、責任は全て北京当局に降り掛かるとけん制した。

 1997年に訪台した、ニュース・ギングリッチ(共和党)元下院議長は、仮に中国がペロシ下院議長を載せた専用機を攻撃したら、宣戦布告と見なし、米国とインド太平洋地域の友好国・地域が報復するだろうとくぎを刺した。

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