サムスンディスプレイの量子ドット有機EL(QD-OLED)を搭載したソニーテレビが米国で「今年の4Kテレビ」に選ばれた。同じパネルで作ったサムスン電子のテレビは2位を占めた。

2日、業界によると、先月30~31日(現地時間)米国電子製品流通会社バリューエレクトロニクスが主催した「テレビシュートアウト」でソニーのA95Kが「4Kテレビの王」(King of 4Kテレビ)に選ばれた。テレビシュートアウトは米国に最近発売されたプレミアムテレビを対象に品質を評価する行事だ。

ソニーのA95Kは項目別点数10点満点基準で平均8.9点を得た。サムスン電子のS95B(8.3点)とLGエレクトロニクスのG2(7.9点)がそれぞれ2、3位を占めた。G2は白色の有機EL(WOLED)パネルを搭載した製品だ。
QD-OLEDは青色のOLED素子を発光源にしてその上に赤色と緑色の量子ドットカラーフィルターをのせて色を作る。白色のOLED素子を発光源にするWOLEDと違いがある。





今回の評価はカラー専門家や専門リビューアー、映像科学者、記者など30人余りの審査委員が8時間にかけて進めた。審査は一般映像を視聴するモード、暗室で高画質を要求する映像を視聴するモード、多くの消費者が視聴する一般的なモードなど3つのモードで各製品を評価した。

テレビシュートアウト行事は2004年から始めた。これに先立って、2014~2017年にはLGエレクトロニクスのOLEDテレビが1位を占めた。2018~2021年にはソニーのOLEDテレビが1位を受賞するなど最近8年間WOLED製品が毎年最高のテレビに選ばれた。だが、今年はサムスンディスプレイのQD-OLEDを搭載した製品が1、2位を占めた。業界ではプレミアムテレビパネル市場でサムスンディスプレイのQD-OLED技術力を認められたと評価する。サムスンディスプレイのQD-OLEDは今年1月米国ラスベガスで開かれた家電見本市(CES)2022で最高革新賞を受けた。

バリューエレクトロニクスの創立者、ロバート・ジョン氏は今年の4Kテレビ賞を授賞して「QD-OLEDという進歩した技術を披露したサムスンディスプレイに謝意を表する」と話した。

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