0829 s01_mオーストラリアを拠点に活動する気候変動ソリューションシンクタンクのBeyond Zero Emissionsや、ニューサウスウェールズ大学、オーストラリア国立大学(ANU)などの研究者が、オーストラリアにおいてほぼ100%再生可能エネルギーを用いた電力網を構築するためのシミュレーションを行っています。

このシミュレーションによると、オーストラリアでは2040年代までに「電力網で利用される電力の97%を再生可能エネルギーとする」ことが可能だそうです。しかし、オーストラリアのクリーンエネルギーに関するニュースや分析を公開しているRenew Economyは、オーストラリアにおける再生可能エネルギーの使用率はもっと高い水準を目指せるレベルにあると報じています。





ANUの研究者をはじめとする研究チームが行っている再生可能エネルギーを用いた電力網構築に関するシミュレーションは、「実際の発電量・需要量に関するデータを使用する」「ほぼリアルタイムでシミュレーションを実施する」という2点が他のシミュレーションとは異なります。
本シミュレーションでは電力市場の公開データをまとめるOpenNEMで公開されている電力関連データをベースに、リアルタイムで変化する電力需要をシミュレーションしているそうです。