Screenshot 2022-09-14 08.00.37インドの資源大手ベダンタは13日、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業傘下の富士康科技集団(フォックスコン)と計画している半導体・液晶の合弁工場について、印西部グジャラート州に建設すると発表した。同州政府と覚書を交わした。電子機器や自動車向けに高まる需要を取り込む。

ベダンタによると総投資額が1兆5400億ルピー(約2兆7600億円)に上り、10万人程度の雇用創出が見込まれる。両社は2月、インドに合弁会社を設立する方針を発表していた。出資比率はベダンタ側が6割、鴻海側が4割となる見込みで、2年以内の半導体工場設立を検討しているという。





《今周刊第1335期 鴻海的?圖戰略》【電子書籍】[ 今周刊編輯部 ]
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インドは主にインフラ面の課題から、半導体の国産化で中国や台湾に後れをとってきた。インド政府は補助金制度などの整備によって、関連産業の誘致・育成を図っている。スマートフォンや自動車向けで安定供給が期待されている。

インドのアシュウィニ・バイシュナウ電子・情報技術相は「半導体分野における自立をめざすモディ首相のビジョンに沿う事業だ」とコメントした。グジャラート州はモディ氏がかつて州首相を務めた。業界団体によるとインドの半導体市場は2021年に272億ドル(約3兆8000億円)だったが、26年には640億ドルにまで成長する見通しだ。

ベダンタは英国に本拠を置くベダンタ・リソーシズの子会社で、石油やガス・金属関連の資源開発事業を手がけている。

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