eink-sharp_sE Inkとシャープディスプレイテクノロジー(SDTC)は協業し、電子書籍リーダーや電子ノートに利用される電子ペーパーモジュールに、SDTC製IGZOバックプレーンを採用することを発表した。

 E Inkは10年以上前から、電子泳動技術への酸化物TFTの活用を検討。同技術を用いた電子ペーパー製品の拡大を予定している。酸化物TFTは、2012年にシャープが「IGZO」としてディスプレイ向けの量産に成功。
高い移動度(特定材料中での電子の移動しやすさ)やトランジスタの低いリーク電流により、より小さいトランジスタで同じ電流を供給できるようになり、ディスプレイとしてより高速なスイッチングが可能かつ低消費電力な製品が開発可能になった。





両社は2年間に渡り、酸化物TFTの電子ペーパーディスプレイ向けの商用化に向けて取り組んでおり、今回、10月18日に開幕するCEATEC 2022に次世代電子ペーパーを展示する。展示される予定の次世代電子ペーパーは、画面サイズが8型、解像度が300ppi、画像更新時間は0.35秒(白/黒)/0.5~1.5秒(カラー)。
動作温度が0~50℃としている。

 両社は今後、小売や交通機関での大型サイネージに向けてもIGZOの適用を検討。シャープでは、さまざまな電子ペーパー用途でE Inkとの協業モデルを検討する。

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