高画質テレビの代表格となった有機ELモデル。各社から独自に改良を重ねた有機ELパネルがハイエンドクラスに導入されるようになり、その完成度も着実に高まりました。新構造の有機ELパネルを採用したモデルも登場し、次のステージも見え始めています。本稿では、4K有機ELテレビのトップクラスの実力を検証していきます。
有機EL方式は、現在の大画面・高画質テレビの中心的存在です。大画面テレビ用の有機ELパネルは生産メーカーが限られていることもあったため、メーカー各社がパネルの構造に独自設計を盛り込むなどして、有機ELパネルの性能を底上げしてきました。
また、有機ELパネルの輝度を安全に向上させるために、各社開発した放熱・冷却プレートを追加するなどの方法も用いています。特にハイエンドモデルにおいて、その流れは明らかであり、そして完成度も未だかつてないほどに高まっています。
今期はそこに、新たな構造を採用した有機ELパネルを採用したモデルが登場したこともトピック。「QD-OLED」と呼ばれるパネルであり、QDは「Quantum dot=量子ドット」を意味します。
従来の有機ELパネルは「WOLED」と呼ばれ、白色光源(W)からの光をRGBフィルターに透過して映像表現する方式でした。
しかしQD-OLEDは、青色光源からの光を量子ドットシートで波長変換して映像表現します。WOLEDはWRGBの4光源ですが、QD-OLEDはRGBの3光源のためシンプルな構造となっており、色純度の点で利点があるといわれています。
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4Kテレビ・クオリティレビュー2022 完成度の高い4K有機ELテレビの実力を検証
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