液晶パネル大手、友達光電(AUO)が26日発表した第3四半期の純損益は104億3000万台湾元(約475億円)の赤字だった。2四半期連続の赤字で、前期の約2倍に拡大した。
過去10年で最も深刻だ。連結売上高は前年同期から半減し、設備稼働率は50%にとどまった。彭双浪(ポール・ポン)董事長は、通常の景気循環(クリスタルサイクル)は供給過剰が原因だが、今回はウクライナ情勢、インフレ、新型コロナウイルス流行が一度に起こり、末端需要が急減したためで、景気回復には時間がかかるとの見方を示した。
27日付電子時報などが報じた。
過去10年で最も深刻だ。連結売上高は前年同期から半減し、設備稼働率は50%にとどまった。彭双浪(ポール・ポン)董事長は、通常の景気循環(クリスタルサイクル)は供給過剰が原因だが、今回はウクライナ情勢、インフレ、新型コロナウイルス流行が一度に起こり、末端需要が急減したためで、景気回復には時間がかかるとの見方を示した。
27日付電子時報などが報じた。
第3四半期の連結売上高は前期比20.9%減、前年同期比49.8%減の497億3000万元だった。粗利益率はマイナス14.6%で、EBITDA(利払い・税引き・償却前損益)は58億8400万元の赤字となった。
彭・董事長は、第2四半期に顧客の在庫水準や流通在庫水準が高かったため、第3四半期は在庫調整で、大幅な発注削減があり、1〜2カ月間は入荷しない顧客もいたと説明した。在庫水準は改善に向かっているが、各社の状況は異なると述べた。
AUOは、第4四半期も在庫調整が続くと予想しており、出荷面積は前期比5%以下の伸びにとどまり、パネル平均価格は5%下落すると予測した。
台中新工場、無期限延期
彭・董事長は同日、需要が急速に改善しない限り、生産能力を増やす必要はないとして、中部科学園区(中科)后里園区(台中市后里区)に建設予定だった第8.6世代工場の着工を延期すると説明した。タイムスケジュールはなく、無期限延期に等しい。AUOは今年2月に、后里工場建設を発表したものの、7月下旬の業績説明会で、着工延期を明らかにしていた。14年ぶりの台湾での新工場建設で、早ければ2025年に稼働する予定だった。投資額は1000億〜1500億元。
彭・董事長は、今年の設備投資額は、7月下旬に2割下方修正した360億元をさらに下回ると予測した。
一方、2年後にはディスプレイ以外の成果が出ると期待感を示した。車載用パネルは第3四半期売上高構成比が17%に拡大した。エネルギー事業は、第3四半期の売上高構成比が10%近かった。第1〜3四半期の売上高は前年同期比7割増えた。既に黒字化している。
※記事の出典元はツイッターで確認できます⇒コチラ
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