凸版印刷は、スイッチひとつで透明と不透明を瞬時に切り替えられる液晶調光フィルム「LC MAGIC(エルシーマジック)」の新グレード「ノーマルブラック」を開発した。電源OFF時に、可視光線透過率が「5%」の「黒色」、オンにすると可視光線透過率が43%の半透明になるのが特徴。
電源ONの時には半透明で、開放的な居住空間を、電源OFF時には遮光性を備えたプライバシー空間を、瞬時に実現できるフィルム。本製品を組み込んだガラスを自動車のサンルーフなどに搭載することで、可動式のシェードが不要になるため、モーターや可動部品が不要となり車体の軽量化と車内の居住性向上の両立が可能になる。
将来、完全自動運転が実現した場合、自動車の役割は単なる「移動手段」から、「過ごす場所」へと変わると予想されるが、車両構成要素の大きな面積を占める「窓」求められる役割も変わってくる。車内が居住空間となった場合、プライバシー保護のためシェードやカーテンなどの機械式装備を搭載すると、広い面積を覆う可動部品が必要になり、居住スペースだけでなく車両重量も増加してしまう。車両重量の増加はEVの生命線ともなる航続距離にも悪影響を与える。
このため、サンルーフやウインドウをモーターや可動部品を使うことなく透過率を変えることでプライバシーを保護する装備のニーズが高まっているが、これまで高級なデザインにマッチする「黒色」モデルは、技術的難易度の高さから製品化が困難だったという。
新グレードの「ノーマルブラック」では、電源OFF時には95%の可視光線を遮蔽する「黒色」となり、電源ON時には43%の可視光線を通す半透明のライトグレー色を実現した。
黒色時は、可視光線透過率5%(透過率0%は、光を全く通さない真っ暗な状態)を実現(特許出願中)。本製品を自動車のリアサイドガラスに組み込んだ場合、電源OFF時には屋外から車内の様子を覗き見ることはできず、サンルーフに適用した場合には晴天の日中であっても頭上からの光を遮ることが可能となる。最大43%の可視光線透過率は、一般の乗用車のリアガラスの、標準仕様での透過率と同等。
凸版印刷独自のUVカット機能を持つ層構造と材料選定により、長時間屋外で使用しても変色せず、電源OFF時の可視光線透過率に影響を与えない。また、フィルム厚が約0.4mmと薄く、ガラスへの後貼り施工が可能。フィルム内で液晶が動かない構造のため、ハサミやカッターで自由な形状にカットできる。
本製品の登場により、LC MAGIC車載用モデルのラインアップは、「ノーマルホワイト(電源ON時透明、OFF時白濁色)」「リバースホワイト(電源ON時白濁色、OFF時透明)」と合わせ3種類となり、自動車の内装に合わせて選ぶことができる。
今後は、ノーマルブラックの量産化技術を2023年度末までに確立。2024年度から量産し、自動車や航空機、鉄道などモビリティ業界向けのサンプル出荷を開始する。また、2025年度までに液晶調光フィルム事業全体で約30億円の売上を目指す。
※記事の出典元はツイッターで確認できます⇒コチラ
このため、サンルーフやウインドウをモーターや可動部品を使うことなく透過率を変えることでプライバシーを保護する装備のニーズが高まっているが、これまで高級なデザインにマッチする「黒色」モデルは、技術的難易度の高さから製品化が困難だったという。
新グレードの「ノーマルブラック」では、電源OFF時には95%の可視光線を遮蔽する「黒色」となり、電源ON時には43%の可視光線を通す半透明のライトグレー色を実現した。
黒色時は、可視光線透過率5%(透過率0%は、光を全く通さない真っ暗な状態)を実現(特許出願中)。本製品を自動車のリアサイドガラスに組み込んだ場合、電源OFF時には屋外から車内の様子を覗き見ることはできず、サンルーフに適用した場合には晴天の日中であっても頭上からの光を遮ることが可能となる。最大43%の可視光線透過率は、一般の乗用車のリアガラスの、標準仕様での透過率と同等。
凸版印刷独自のUVカット機能を持つ層構造と材料選定により、長時間屋外で使用しても変色せず、電源OFF時の可視光線透過率に影響を与えない。また、フィルム厚が約0.4mmと薄く、ガラスへの後貼り施工が可能。フィルム内で液晶が動かない構造のため、ハサミやカッターで自由な形状にカットできる。
本製品の登場により、LC MAGIC車載用モデルのラインアップは、「ノーマルホワイト(電源ON時透明、OFF時白濁色)」「リバースホワイト(電源ON時白濁色、OFF時透明)」と合わせ3種類となり、自動車の内装に合わせて選ぶことができる。
今後は、ノーマルブラックの量産化技術を2023年度末までに確立。2024年度から量産し、自動車や航空機、鉄道などモビリティ業界向けのサンプル出荷を開始する。また、2025年度までに液晶調光フィルム事業全体で約30億円の売上を目指す。
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