samsung-e1627893518343韓国最大手企業であるサムスン電子が大型買収・合併(M&A)を予告してから1年になろうとしている。
キャッシュだけで128兆ウォン(約13兆円)を有する同社だが、はたして買収動向はどうなっているのだろうか?

聯合ニュースの金融情報媒体である「聯合インフォマックス」は14日、業界情報をもとに「サムスン電子は現在、新成長動力確保のために半導体企業をはじめ、人工知能(AI)、ディスプレイなど多様な分野のM&A候補を検討中だ」とし、半導体部門では、ファブレスとシステム半導体企業の買収が有力」と伝えた。
(記事URL:https://news.einfomax.co.kr/news/articleView.html?idxno=4246427)





聯合によると、サムスンは大型買収案件について当初は年内に発表する可能性が高かったが、「為替レートなど金融市場とマクロ経済環境不安定で多少時期が遅れている状況だ」と説明した。

買収先候補について聯合は、これまでも何度か報じられてきた企業名を挙げている。代表的なものとしては、NXP(蘭)やインフィニオン(独)だ。NXPについては、これまでも韓国の経済紙などで度々サムスンが買収する企業候補として取り上げられてきた。

一時は、日本のルネサスも買収する候補として報じられたことがあるが、こちらについては、最近は言及されることがなくなっている。

他にもソフトバンクが保有する半導体設計企業ARM(英)も有力候補として急浮上したことがあるが、こちらは「80兆ウォン(約8兆円)を超える天文学的な買収価格のため、持分買収よりは戦略的投資家として参加する方案に転換した」と聯合は伝えた。

そして今回、新たにシーメンス(独)の名が浮上した。

聯合は「ドイツ・ミュンヘンにあるサムスン電子の協力会社、シーメンスも買収候補に挙げられる」と伝えた。

シーメンスについては、今年6月に準大手紙の「ソウル経済」が、サムスンが買収候補として検討していると単独スクープしたことがあるが、今回、最大手の聯合も(端的な言及ではあるが)その可能性を認めたことは注目される。

サムスン電子は年内にM&Aを発表するという立場を公式化していた。同社のハン・ジョンヒDX部門長副会長は、年初に米国ラスベガスで開かれた国際家電展示会「CES 2022」において、大型M&Aの可能性が大きいと明らかにし、「近いうちに良いニュースがあるだろう」と言及していた。

※記事の出典元はツイッターで確認できます⇒コチラ