apple screen 2301米アップルはモバイル機器で自社製スクリーンを早ければ2024年から使い始める計画だ。事情に詳しい複数の関係者が明らかにしたもので、サムスンやLGなどのパートナーへの依存を減らし、自社製部品を増やす取り組みの一環。  

 関係者によれば、アップルはまず、来年末までにスマートウオッチ「Apple Watch」の最上位モデルでディスプレーの切り替えを目指す。現行の有機EL(OLED)をマイクロLEDと呼ばれる技術を採用したディスプレーにアップグレードすることになり、いずれはこのディスプレーをスマートフォン「iPhone」など他の製品でも利用する計画だという。





 こうした変更は、部品を自社製に置き換え、製品の設計や機能の制御力を強める幅広い取り組みの一環。同社はパソコン「Mac」でインテル製チップから自社設計チップに移行を進めており、iPhoneでも主要なワイヤレス部品で同様のことを行う計画だ。

 アップルの担当者はコメントを控えた。

  アップルによるスクリーンの移行は数年がかりで進められてきた。ブルームバーグは2018年に、アップルが独自のディスプレーを設計しApple Watchから使用する計画について報じていた。こうした動きは、Apple Watchのスクリーンを供給する主要サプライヤーであるサムスンディスプレイやLGディスプレイにとって打撃となる。

  11日のソウル株式市場では、ブルームバーグの報道を受け、LGディスプレイの株価は一時3.5%下落した。サムスン電子の株価は午前の取引で上げ幅を縮小した。

  アップルは現在、サムスンやLGに加え、ジャパンディスプレイやシャープ、京東方科技集団(BOEテクノロジー・グループ)などのメーカーからもスクリーンを調達している。

  サムスンとLGはコメントを控えた。ブルームバーグの集計データによると、アップルはLGディスプレイの売上高の36%を占める。サムスンの売上高に占めるアップルの割合は約6.6%。

※記事の出典元はツイッターで確認できます⇒コチラ