電子機器製造受託サービス(EMS)大手の鴻海精密工業(Foxconn)が2022年通年の連結売上高を発表した。それによると、通年売上高は前年比10.47%増の6兆6219億NTドルとなり、台湾企業として初めて6兆NTドルを超えたという。

業績が伸びた背景には、スマートフォン(スマホ)などの消費者向けスマート製品のほか、サーバを中心とするクラウド・ネットワーク製品、コンピュータならびに電子部品など、さまざまな製品が伸長した結果だという。





また、2022年第4四半期の連結売上高は、前四半期比12.06%増、前年同期比3.54%増の1兆9570億NTドルとなり、同四半期として過去2番目の高水準であったとするほか、2022年12月の連結売上高も前月比14.20%増、前年同月比12.30%減の6293億NTドルとなり、同月としては2021年および2020年に続く過去3番目の高水準であったという。スマホが含まれる消費者向けスマート製品のセグメントが2桁成長だったことから、市場からは、Appleからの受注は削減されなかったものとの見方がでている。

なお、AppleのiPhone14 Proシリーズの主要生産拠点である中国河南省の鄭州工場では2022年10月から新型コロナが流行し、従業員の抗議デモなどにより、稼働率が低下したものの、2022年12月には生産が正常化しており、2023年第1四半期の業績は見込み通りで推移するものと同社では説明している。ただし、台湾証券業界の投資家からは、非需要期である2023年第1四半期(1~3月)の連結売上高については前四半期比25~30%減との予想もでている。

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