世界的に低調が伝えられている2022年のスマートフォン市場だが、世界最大の市場である中国も例外ではなかったようだ。市場調査会社IDCは1月29日、2022年の中国スマートフォン出荷台数が過去最大の落ち込みだったとするレポートを発表した。

IDCによると、2022年の中国でのスマートフォン出荷台数は前年比13.2%減で過去最大の減少幅になったとのこと。また、3億台を割り込んだのも10年ぶりだったとしている。

メーカー別でみると、シェア1位はvivoで18.6%、2位はHonorの18.1%、3位はOPPOとAppleが同率で16.8%となっている。なお前年比での出荷台数は、Honor以外は大幅に減少。逆にHonorだけは34.4%増と好調で、出荷台数も過去最高を記録している。





IDC ChinaのアナリストGuo Tianxiang氏によると、新型コロナウイルスの感染拡大は中国スマートフォン市場に大きな影響を与えたものの、中国市場はコロナ以前の2020年から継続的に減少傾向となっており、感染拡大はそれを加速したに過ぎないとの見解を示している。

結局のところ、市場の飽和、買い替えサイクルの長期化、新製品イノベーションの欠如、5G推進やキラーアプリの欠如、製品の過剰な性能(によるコストアップ)、所得の低下に伴う消費意欲の欠如などが原因とのこと。このため、2023年もすぐに大きな回復は見込めないとしている。

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