Samsung 202302「絶えず革新して先制的に投資し、だれも超えられない実力を育てなければなりません」。

サムスン電子の李在鎔（イ・ジェヨン）会長が７日に忠清南道牙山（チュンチョンナムド・アサン）のサムスンディスプレーキャンパスを３年ぶりに訪れて「超格差」を強調した。この日はサムスン電子の「半導体神話」が始まった李秉チョル（イ・ビョンチョル）創業会長（故人）の「東京宣言」４０周年を翌日に控えた日だ。

 李会長はこの日、ＱＤ有機ＥＬパネルなどディスプレー生産ラインを視察した後、主要経営陣とＩＴ機器・電装用ディスプレーの現況と次世代ディスプレー技術開発ロードマップなどを議論した。彼は副会長だった２０２０年３月にサムスンディスプレー牙山事業所を訪れて「慎重だが果敢に既存の枠組みを超えよう。危機の後を見通す知恵が必要だ」と話していた。





李会長のこの日の発言は、過去の世界市場を主導した韓国製ディスプレーが中国企業の追撃で厳しくなる状況で「技術だけが生き残る道」ということを改めて強調したものと分析される。最近世界のディスプレー市場は中国企業の液晶パネルの低価格攻勢、有機ＥＬの猛追撃により韓国企業の立地が狭まる状況だ。

ディスプレー業界関係者は「世界的経済危機の中で中国の激しい挑戦を受ける二重苦の状況で李会長がどのような選択をするのか注目される」と話した。

韓国ＩＴ産業の競争力強化に向けてはディスプレーが必須であるだけに、李会長が「未来市場先取り」に向け新たな投資構想を広げているという解釈も出ている。また李秉チョル創業会長の「東京宣言」と、李健熙（イ・ゴンヒ）先代会長の「フランクフルト宣言」に続き現在の危機を克服し新しい未来に向けて李会長が出すメッセージにも関心が集まる状況だ。

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