液晶パネル大手、友達光電(AUO)は8日、ベトナムの首都、ハノイ近郊に、液晶モニターなどのモジュール工場を建設する計画を発表した。初期投資は最大10億台湾元(約43億円)。2024年第1四半期(1~3月)に量産開始予定だ。AUO初のベトナム工場となる。柯富仁・総経理は、液晶モニターは欧米から生産分散を求める声が強いと説明した。9日付電子時報などが報じた。
AUOは同日、100%出資のベトナム子会社設立を董事会で決定した。ベトナム工場では後工程の組み立てまで手掛ける。
柯・総経理は、モニターなど消費者向け電子製品の生産拠点の分散を求める声が高まっており、製品や顧客によって生産地を増やす「move to market」戦略を取ると語った。台湾、中国、ベトナム以外にも、新設する可能性があると述べた。AUOは現在、台湾、中国のほか、シンガポール、スロバキアに拠点がある。
柯・総経理は、台湾でも今年、モジュール生産能力を拡張すると語った。主に新技術、新製品用と説明した。今年下半期(7~12月)にはウエアラブル(装着型)製品用のマイクロ発光ダイオード(LED)パネルも量産する予定だ。
一方、昨年7月に着工延期を明らかにした中部科学園区(中科)后里園区(台中市后里区)での第8.5世代工場建設計画について、彭双浪(ポール・ポン)・董事長は、まだ着工時期は未定と述べた。AUOの22年第3四半期の稼働率は50%、第4四半期も65%までしか上がらなかったためと語った。
AUOが過去数年、注力してきた▽アモルファスシリコン(a-Si)パネル、▽酸化物(Oxide)パネル、▽低温ポリシリコン(LTPS)パネル──なども、差し迫った増産需要はないとした。
AUOの2023年設備投資は350億元の見通しで、前年より10億元少ない。
AUOが8日発表した22年通年の純損失は211億台湾元(約920億円)で、過去10年で最大の赤字だった。22年通年の連結売上高は前年比33.4%減の2467億9000万元だった。パネル出荷面積は1917万平方メートルで、25.4%縮小した。
22年第4四半期(10~12月)の連結売上高は前期比5.9%増の526億5000万元、純損失は102億1000万元で、3四半期連続の赤字だった。
今年第1四半期の大型パネル出荷面積は前期比5%縮小するものの、米ドル建て平均販売価格(ASP)は1~5%上昇すると予測した。
彭・董事長は、今年は依然インフレなどの影響で、世界景気は低成長が続くものの、AUOは厳格な在庫管理や支出引き締めで、前年より改善すると述べた。
彭・董事長は、パネル景気循環の打撃を緩和するため、今後2~3年で単独のパネル以外の売上高構成比を20%以上へと、2倍に引き上げると説明した。例えば車載向けは、半製品を半数とする。
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一方、昨年7月に着工延期を明らかにした中部科学園区(中科)后里園区(台中市后里区)での第8.5世代工場建設計画について、彭双浪(ポール・ポン)・董事長は、まだ着工時期は未定と述べた。AUOの22年第3四半期の稼働率は50%、第4四半期も65%までしか上がらなかったためと語った。
AUOが過去数年、注力してきた▽アモルファスシリコン(a-Si)パネル、▽酸化物(Oxide)パネル、▽低温ポリシリコン(LTPS)パネル──なども、差し迫った増産需要はないとした。
AUOの2023年設備投資は350億元の見通しで、前年より10億元少ない。
AUOが8日発表した22年通年の純損失は211億台湾元(約920億円)で、過去10年で最大の赤字だった。22年通年の連結売上高は前年比33.4%減の2467億9000万元だった。パネル出荷面積は1917万平方メートルで、25.4%縮小した。
22年第4四半期(10~12月)の連結売上高は前期比5.9%増の526億5000万元、純損失は102億1000万元で、3四半期連続の赤字だった。
今年第1四半期の大型パネル出荷面積は前期比5%縮小するものの、米ドル建て平均販売価格(ASP)は1~5%上昇すると予測した。
彭・董事長は、今年は依然インフレなどの影響で、世界景気は低成長が続くものの、AUOは厳格な在庫管理や支出引き締めで、前年より改善すると述べた。
彭・董事長は、パネル景気循環の打撃を緩和するため、今後2~3年で単独のパネル以外の売上高構成比を20%以上へと、2倍に引き上げると説明した。例えば車載向けは、半製品を半数とする。
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