00auo_2液晶パネル大手、友達光電(AUO)は19日、マイクロ発光ダイオード(LED)をバックライトに使用した、腕時計型ウエアラブル端末(スマートウオッチ)向けパネルを、年内に量産すると宣言した。車載用マイクロLEDパネルは早ければ2026年に量産する。マイクロLEDはまだコストが高いが、1~2年でコストが半減、5年後には普及するとの見方を示した。20日付工商時報などが報じた。

AUOは19日に開幕したパネル業界の展示会、智慧顕示展覧会(タッチ台湾)で、マイクロLED製品を披露した。柯富仁・総経理は、マイクロLEDはスマートウオッチのほか、透過型LEDディスプレイや大型テレビにも採用されると語った。テレビ向けマイクロLEDは、韓国の顧客向けに少量生産を始めている。





台湾にサプライチェーン

 彭双浪(ポール・ポン)・董事長は、次世代ディスプレイは有機EL(OLED)かマイクロLEDか近年議論されてきたが、有機ELは第6世代工場1基に2000億台湾元(約8800億円)かかるのに対し、マイクロLEDパネルの前工程は液晶パネルの延長線上にあり、固定費が少なく済むと説明した。

 また彭・董事長は、AUOはLED最大手の富采投資控股(エノスター)の筆頭株主で、AUOとエノスターはマイクロLEDの量産を唯一開始している錼創科技(プレイナイトライド)の2位株主だと指摘した。

 柯・総経理は、有機ELパネルは20年の研究開発(R&D)期間を経て、量産開始から5年後にスマートフォンなどに広く採用されたように、マイクロLEDパネルも5年以内に市場で一定の地位を占めると予測した。

龍潭工場で生産か

 柯・総経理は、龍潭渇望園区(桃園市龍潭区)のL5A工場で、マイクロLEDパネルや車載用パネルを生産し、既存のノートパソコン用パネル生産は別のラインに移管すると語った。

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