韓国LGディスプレー(LGD)が26日発表した2023年1〜3月期の連結営業損益は1兆980億ウォン(約1100億円)の赤字(前年同期は380億ウォンの黒字)だった。新型コロナウイルス禍での在宅勤務拡大に伴うパソコンやタブレット端末の特需はなくなり、パネル在庫増が価格下落を招いて過去最大の営業赤字を計上した。
売上高は前年同期比32%減の4兆4110億ウォンだった。世界的な景気低迷によって消費が振るわず、テレビやスマートフォンの販売も低調。さらに中国のライバル企業が液晶だけでなく有機ELでも生産能力を高めており、LGDのシェアをじりじりと奪っている。市況悪化に加えて中国企業の台頭によって復活のシナリオを描きにくくなっている。
LGDは現在売上高の40%程度を占める「受注型事業」を、2〜3年内に70%にまで高める方針を発表した。最大顧客の米アップル向けのほか、車載パネルなど特定顧客向けの製品開発を指しており、価格の振れ幅の大きいテレビなどの汎用パネルの比率を下げていく戦略だ。
決算発表後の電話会見でLGDは「在庫調整はある程度進行し、一部の顧客で再び在庫を積み増す肯定的な動きも見られる」とした。
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決算発表後の電話会見でLGDは「在庫調整はある程度進行し、一部の顧客で再び在庫を積み増す肯定的な動きも見られる」とした。
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