最近は日本国内でもテレビメーカーとして知られるようになったTCLだが、実は、洗濯機やエアコン、冷蔵庫などの家電製品も手がける総合家電メーカーである。なかでも突出しているのはテレビ部門であるが、同社幹部によれば、今後はテレビを筆頭に、これらの家電製品の分野でも積極的にグローバル展開を行っていきたいとのことだった。
そんなTCLのメインとなる商材はやはりテレビである。同社は、全世界のテレビの販売台数で2位に付けるほどのシェアを持っており、国によってはシェア1位を獲得しているところもあるほど。Google TV搭載テレビではグローバルシェア1位の座を獲得しており、まさに今伸び盛りのテレビメーカーと言える。日本市場には2019年から本格参入しており、今年で5年目を迎える。
この5年の間に、TCL製テレビの認知は国内でも上がってきており、最近では、量子ドット(QD)やミニLEDといった最新技術を搭載したハイエンド製品を意欲的に投入していることでも注目されている。
そのいっぽうで、低価格の普及価格帯モデルも数多く発売しており、こちらは驚くほどの高コスパで人気を得ている。TCLは、こうした全方位型のラインアップ戦略によって、日本市場でも徐々に人気を獲得しており、TCLによれば国内6位のシェアとのことだが、家電量販店などのPOSデータを集計するBCNランキングの報告によれば、2023年1月の台数ベースのテレビ売り上げでは、TCLがパナソニック、ソニーを抜いて4位に浮上。高コスパの低価格モデルを中心に人気を得てきているということだ。
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