ph00_1-1-640x427シネフィルにとって欠かせない、黒の表現力に優れ、コントラストの高い映像が楽しめる有機ELテレビ。そのなかでも、ホームシアターファンに特に注目してほしい、プレミアムクラスの大画面4K有機ELテレビ、2022年モデルを集めてその実力を検証しました。ぜひ、お好みの画質・音質に近い大画面テレビを選んでください!

有機EL方式は、現在の大画面・高画質テレビの中心的存在です。大画面テレビ用の有機ELパネルは生産メーカーが限られていることもあったため、メーカー各社がパネルの構造に独自設計を盛り込むなどして、有機ELパネルの性能を底上げしてきました。また、有機ELパネルの輝度を安全に向上させるために、各社開発した放熱・冷却プレートを追加するなどの方法も用いています。特にハイエンドモデルにおいて、その流れは明らかであり、そして完成度も未だかつてないほどに高まっています。





2022年はそこに、新たな構造を採用した有機ELパネルを採用したモデルが登場しました。ソニーの一部のモデルが搭載する「QD-OLED」と呼ばれるパネルで、QDは「Quantum dot=量子ドット」を意味します。
従来の有機ELパネルは「WOLED」と呼ばれ、白色光源(W)からの光をRGBフィルターに透過して映像表現する方式でした。しかしQD-OLEDは、青色光源からの光を量子ドットシートで波長変換して映像表現します。
WOLEDはWRGBの4光源ですが、QD-OLEDはRGBの3光源のためシンプルな構造となっており、色純度の点で利点があるといわれています。