中国メディアの毎日経済新聞は12日、ベトナムについて「電力不足が深刻で、フォックスコンやサムスンの工場に影響が及んでいる」と報じた。

 記事によると、東南アジアは毎年4月から1年で最も暑い季節を迎えるが、今年は例年にない高温に見舞われている。タイでは4月15日、国内の過去最高気温となる45.4度が観測された。ラオスでも5月に43.5度が2日連続で観測された。ベトナムでも6月1日に43.8度が観測され、各地は電力需要の急増に伴う電力不足に直面している。





ベトナムの電力不足は、工業団地が多い北部で顕著で、電力会社は計画停電や厳しい節電要請を始めている。電力会社は最近、政府に提出した報告書で、北部の電力供給について、従来予測の5000メガワットを大きく上回る8000メガワットが不足する可能性があると述べている。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、ベトナムの製造業関係者の話として、台湾の富士康(フォックスコン)や中国の立訊精密(ラックスシェア)など米アップルのサプライヤーの一部工場や韓国サムスン電子の工場は、地元の電力会社から計画停電または少なくともピーク時の電力使用の削減を検討するよう要請を受けていると報じた。

こうした中、中国広西チワン族自治区東興市とベトナム北部クアンニン省モンカイ市を結ぶ110キロボルト送電線が5月に完成し、ベトナム側への送電が始まった。送電再開は7年ぶりで、ベトナム北部の猛暑と干ばつ、降雨量の減少による電力不足の大幅な緩和が期待される。

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