JDI 5Gジャパンディスプレイ(JDI)は高速通信規格「5G」の電波を建物や木の陰などに届きやすくするための反射板を透明にする技術を開発したと発表した。直進する電波を任意の方向に反射する仕組み。窓ガラスや広告媒体など従来は設置しづらかった場所への導入を見込み、5G通信の利用拡大につなげる。

 JDIが開発を進める「液晶メタサーフェス反射板」は基地局からの電波を反射して電波の死角に届ける。従来は可視光を通すことができず設置場所が限られていた。





新たな技術を用いた試作品は完全に透明ではないものの、背景を透かして見ることができる。今後は実用性を試験して、量産に向けた準備を進める計画だ。

5Gは4Gと比べて通信速度が最大100倍でスマートフォンなどから手軽に映画やゲームを楽しめる一方、4Gと比べて周波数帯が高いため電波が曲がらず直進する。障害物を回りこむのを苦手とし、建物の陰や屋内では通信が圏外になる場所が増えることが課題となっている。

※記事の出典元はツイッターで確認できます⇒コチラ