ASUS Johnny _6582PC春夏モデル発表会の冒頭、ASUSのジョニー・シー会長は、約12年前に販売を開始し、今や同社のノートPCの看板ブランドとなっている『Zenbook』について振り返った。

日本の「禅」から名前をとった『Zenbook』は「平和とバランスをもたらす、禅の精神を体現した製品」を目指して開発されたもの。当初は水の波紋や禅庭の砂利の模様からイメージしたという、同心円状のデザインがシンボルとなっていたが、最新モデルではASUSのロゴ「Aモノグラム」をデザインに取り入れ、有機ELディスプレイを搭載しつつ薄さと軽さを極めた、よりスタイリッシュかつパワフルなノートPCへと進化を遂げている。

デザイン思考を大切にし、常に人々のニーズから製品開発に取り組んでいると話す、ジョニー・シー会長。台湾本社で行われたグループインタビューで、ASUSのモノづくりへのこだわりやAIへの取り組みを聞いた。





ASUS エイスース UX8402ZA-M3033W Zenbook Pro シリーズ 14.5型 ノートパソコン テックブラック UX8402ZAM303
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──ASUSは2画面のPCなど、これまで先進的な製品を発表し、市場に投入してきました。なぜ挑戦を続けるのですか?

シー会長:私たちはデザイン思考を大切にしています。デザイン思考は、私たちの製品開発の武器であり、物事を考えるときの方法でもあります。

デザインは常に人から始まっています。新しいテクノロジーがどんどん出てきますが、どんなに優れたテクノロジーも、人から出発しないとだめです。

まず消費者が何を欲しいと思っているのか、困っている点は何か。ニーズを理解しなければなりません。

デザイン思考とは、そうした「顧客のニーズ」と「ビジネスの可能性」、「技術的な実現可能性」の3つの要素からなるベン図の、スイートスポットを見つけ出すことです。