ジャパンディスプレイ（JDI）、鳥取工場の生産終了 車載向け需要減で

ジャパンディスプレイ（JDI）は2日、車載向け液晶パネルを生産する鳥取工場（鳥取市）の稼働を2025年3月に終了すると発表した。
旧世代のアモルファスシリコン技術を用いた小型パネルを生産してきたが、高精細な低温ポリシリコン（LTPS）液晶への移行や自動車の高性能化に伴うパネルの大型化が進み、需要が減っていた。

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JDIの車載向け売上高のうち、鳥取工場のアモルファスシリコン製品が占める比率は24年3月期で3割弱。これが25年3月期には1割弱に下がる見込みだ。JDIは経営難で国内工場の閉鎖を進めており、残る工場は茂原工場（千葉県茂原市）と石川工場（石川県川北町）の2カ所となった。

鳥取工場は操業停止後も、戦略拠点として残す方針。鳥取工場の従業員約500人のうち、直接ラインの操業に関わる120人は国内の他工場への異動を予定する。車載向けパネルの設計・開発などに関わる残りの従業員は残る。

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