東洋紡が7日発表した2023年4〜6月期の連結決算で、最終損益は5億800万円の赤字となった。前年同期は77億9700万円の黒字だった。2024年3月期通期の純利益予想は据え置いた。最終損益は40億円の黒字(前期は6億5500万円の赤字)を見込む。アナリスト予想の平均であるQUICKコンセンサスは59億5000万円だった。

東洋紡は紡績の老舗。フィルムにおいては、需要の回復が弱く、原燃料価格高騰の影響が続き、減収減益となった。工業用フィルムは、液晶偏光子保護フィルム"コスモシャインSRF"の販売が大幅に増加したが、セラミックコンデンサ用離型フィルムはサプライチェーン全体での在庫調整が継続し苦戦した。





4〜6月期の売上高は前年同期比3.9%減の970億5800万円、営業損益は8500万円の赤字(前年同期は46億2100万円の黒字)、経常損益は3億1700万円の赤字(前年同期は43億3100万円の黒字)だった。通期予想に対する第一四半期の進捗率は売上高で22.6%と過去5年の平均(23.8%)を下回る。

2024年3月期の売上高は前期比7.5%増の4300億円、営業利益は同49.1%増の150億円、経常利益は同66.9%増の110億円となる見通し。いずれも従来予想を据え置いた。アナリスト予想の平均であるQUICKコンセンサスは売上高が4251億円、営業利益が160億円、経常利益が121億2500万円。

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