台湾の鴻海精密工業は14日、2023年の売上高が前年の実績を下回るとの見通しを明らかにした。従来は横ばいを見込んでいた。鴻海が受託製造する米アップルなどの製品の需要について警鐘を鳴らした。
鴻海は現在、7-9月(第3四半期)と通期の減収を見込んでいる。主要事業セグメントの大半が縮小する見通しだとした。
鴻海は現在、7-9月(第3四半期)と通期の減収を見込んでいる。主要事業セグメントの大半が縮小する見通しだとした。
同社がこの日発表した4-6月(第2四半期)決算では、純利益が330億台湾ドル(約1500億円)となった。アナリストの予想平均は259億3000万台湾ドルだった。営業利益は予想を下回った。同社は先に、同四半期の売上高が14%減少したと明らかにしていた。四半期ベースの減収は2021年10-12月(第4四半期)以来。
鴻海の決算は、個人と企業が支出を抑える中で世界の電子製品の市場環境が悪化するとの見通しを裏付けている。「iPhone」メーカーのアップルやクアルコム、台湾積体電路製造(TSMC)は、新型コロナウイルス禍後の低迷が当初想定されていたよりも長引く可能性があるとの見通しを示している。
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