中国スマートフォン大手「シャオミ(小米、Xiaomi)」と米アップルが下半期スマートフォン市場で、韓国サムスン電子の新製品と対決する。ただ、サムスン電子にとって、ライバル会社の新製品がヒットしたとしても、実は損ではない。子会社のサムスンディスプレイがライバル社に主要部品を納品しているためだ。

◇サムスンDの収益にプラス

シャオミが公開を控えた次期フォルダブルフォン「MIX Fold3」ディスプレイをサムスンディスプレイが供給している。
シャオミのフォルダブルフォンにサムスンディスプレイパネルが適用されたことには格別の意味がある。 フォルダブルフォンはbar型スマートフォンに比べ、BOM(部品表)においてディスプレイが占める割合が非常に高いためだ。





最近、製品の正確なBOMは公開されていないが、初期のフォルダブルフォンではディスプレイは、部品全体の中で最も高い35%を占めていた。

これはシャオミ「MIX Fold3」が売れれば売れるほど、サムスンディスプレイの収益にもプラスになるということを意味する。

サムスンディスプレイは現在、フォルダブル有機EL(OLED)市場で90%に近いシェアを占めている。親会社のサムスン電子がフォルダブルフォンの先頭走者であるという恩恵を十分に受けているわけだ。

下半期に、中国スマートフォンメーカーを筆頭にフォルダブルフォン新製品があふれ、競争が激化するとみられる。この状況は、フォルダブルフォン市場を主導するサムスン電子からみても、悪いことではない。

◇アップルも顧客

サムスン電子の主要ライバルであるアップルもサムスンディスプレーの顧客会社だ。

市場調査「ディスプレー・サプライ・チェーン・コンサルタント(DSCC)」によると、サムスンディスプレーは今年6月からiPhone15シリーズのOLEDパネル4種を供給している。サムスンディスプレーはiPhone15シリーズのすべてのモデルにOLEDパネルを納品することになる。

フォルダブルフォンほどではないが、iPhone部品の原価でもディスプレーが占める割合は小さくない。市場調査「カウンターポイント・リサーチ」によると、iPhone14 Pro MaxのBOMでディスプレーの割合は20%だ。同様に、iPhone15が売れれば売れるほど、サムスンディスプレイは利益を得る。

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