ht0920_no019月13日に開催されたApple Eventでは、「iPhone 15/15 Pro」シリーズと共に、Apple Watchの最新製品「Apple Watch Series 9」と、2022年に鮮烈なデビューを飾った「Apple Watch Ultra」の最新版となる「Apple Watch Ultra 2」が発表された。

 これら両製品は、スペック表の機能だけを見比べると2022年のモデルとの変化は少ない。進化はスペックシートでは見えない水面下で起きているモデルのようだ。 Apple Watch Series 9と2022年発表のSeries 8は、一見すると本体の見た目はそのままだが何が新しくなったのだろうか。

 目に見えない部分では、新たに「Precision Finding for iPhone」という機能に対応した。日本語に訳すと「iPhoneの正確な位置を探す」といったところか。物の正確な位置が分かる第2世代UWB(超広帯域無線)に対応したチップの搭載によって可能になった機能だ。





これまでのAppleの「探す」に対応した製品は、

Wi-FiとGPSを組み合わせたおおよその位置情報
数m以内の範囲にいる時にどちらの方向にあるかを教えてくれる第1世代UWBで探す機能
製品から音を鳴らしてその音で探す機能
 という3段階で発見をサポートしていた。第2世代UWBは、この1と2の間を補完する技術で、隣の部屋に置きっぱなしのiPhoneも、どちらの方向かを教えてくれる。ただ、非常に残念なことに、この第2世代のUWB通信で探す機能は、日本では規制の関係で利用ができない。

 となると、その他には従来モデルとどんな差があるのか。

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