Appleに限らず、多くのスマートフォンメーカーは自社工場を持っておらず、自社製品の製造や組み立ては製造業者に委託しています。
 組み立ての委託を請け負うメーカーとして名の知れたFoxconnでは、どうやらどの組み立てラインに所属するかによって、収入が大きく異なるようです。Phone Arenaが伝えました。

 情報源は香港の日刊英字新聞であるSCMP。同紙によれば、深セン市龍華区に位置し、Foxconnの子会社のFIH Mobileが求人を出した「Huawei Mate 60 Pro」の組み立て業務では、時給が26元(528円)であった一方で、同じく子会社のiDPBGのiPhoneを組み立てる業務では、同じく深センにある工場にも関わらず時給が21元(426円)となっていたとのこと。





 両社ともFoxconnを親会社に持つメーカーであるのに、iPhoneを組み立てる従業員は、Mate 60 Proを組み立てる人よりも時給が19.2%低いことになります。

 同紙の取材に応じた深センの人材紹介会社は、最近では新入社員がHuawei製端末の製造ラインに所属する割合が高まっていると回答。それに続けて、iPhone製造部門のほうが福利厚生が充実しているために、Mate 60 Proを製造するFIHの組み立て従事者よりも収入が低いとの見解を示しました。

 Huawei Mate 60 Proは9月中旬に発表されたHuaweiのフラッグシップスマホで、米国による制裁を回避しながらついに5Gに対応したとして話題になりました。中国国内では、制裁を乗り越えたという観点から愛国的な面でも支持されており、iPhone 15の売り上げを超す可能性すら指摘されています。

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