液晶大手のジャパンディスプレイ(JDI)は29日、中国の液晶大手HKCとの提携協議を中止したと発表した。HKCの工場で有機ELディスプレーを量産する計画だったが、交渉がまとまらなかった。自社工場で量産する計画に切り替え、中国に新工場を建設するという。
JDIは2014年3月に上場して以来、9年連続で赤字を計上。コスト削減のために工場を閉鎖して他社に製造を委託し、技術供与の対価で稼ぐビジネスモデルに転換を図っている。4月にHKCとの提携方針を発表し、25年の量産に向けて協議を続けていたが、契約料などで折り合いがつかなかったとみられる。
JDIは2014年3月に上場して以来、9年連続で赤字を計上。コスト削減のために工場を閉鎖して他社に製造を委託し、技術供与の対価で稼ぐビジネスモデルに転換を図っている。4月にHKCとの提携方針を発表し、25年の量産に向けて協議を続けていたが、契約料などで折り合いがつかなかったとみられる。
JDIは今後、中国安徽省にある経済技術開発区に二つの工場を建設し、次世代有機ELディスプレーを製造する方針。25年11月に量産を開始する予定で、生産能力は50倍以上になるとした。工場建設の投資額などは非公表だが、すでに複数の受注があるという。
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