大手電機メーカー「シャープ」のことし9月までの半年間の決算は、パソコン向けなどの液晶パネル事業の不振が続いたことから、本業のもうけを示す営業損益が58億円の赤字となりました。

シャープが発表したことし4月から9月までの半年間のグループ全体の決算では、売り上げが去年の同じ時期と比べて7.9%減って1兆1582億円、本業のもうけを示す営業損益は去年の同じ時期の10億円の黒字から一転、58億円の赤字となりました。

テレビの上位機種などの販売が好調だったものの、白物家電事業の苦戦に加えパソコンやスマートフォン向けの中小型の液晶パネルの不振が響いた形です。





沖津雅浩副社長は、オンラインで開いた決算会見で「パソコンやタブレット・携帯電話向けの液晶パネルについては、予想以上に厳しい状況が続いているが、テレビ向けなどの大型の液晶パネルの需要はことしの2月を底に回復してきている。工場の稼働率を上げたり、適正な在庫管理を進めたりして黒字化を目指していきたい」と述べました。

会社は、今年度1年間の業績について、営業損益が400億円の黒字になると見込んでいますが、中小型の液晶パネルの需要の低迷が続く中、想定どおりに業績の回復を進められるかは依然、不透明な状況です。

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