サムスン電子とグーグル、クアルコムの「拡張現実(XR)同盟」が来年末に初めて出撃する。これに伴い「ポストスマートフォン」と呼ばれるXR機器市場でアップルの「ビジョンプロ」、メタ(フェイスブック)の「メタクエスト」と激しい主導権争いが起きると予想される。
IT業界によると、サムスン電子モバイル経験(MX)事業部は初めてのXR機器(プロジェクト名「無限」)の生産時期を来年12月に確定した。初回生産量は3万台とした。
業界関係者はこの日、「サムスン電子とサムスンディスプレーがXRスクリーン技術使用権契約を締結するなど事業が具体化している。(サムスン電子が)来年下半期の新製品公開行事の際にXR機器を紹介するものとみられる」と話した。
実際にサムスン電子はXRマイクロディスプレーの核心技術である「OLEDoS(OLED on Silicon)」に対する特許使用権をサムスンディスプレーに提供すると先月31日に公示した。OLEDoSは有機EL素材をガラス基板ではなくシリコンウエハーで作る技術だ。サムスン電子は先月7-9月期の業績発表会で「XR、デジタルヘルス、デジタルウォレットなどに対する先行研究開発と投資を強化する方針」としながら意欲を見せたりもした。
IT業界によると、サムスン電子モバイル経験(MX)事業部は初めてのXR機器(プロジェクト名「無限」)の生産時期を来年12月に確定した。初回生産量は3万台とした。
業界関係者はこの日、「サムスン電子とサムスンディスプレーがXRスクリーン技術使用権契約を締結するなど事業が具体化している。(サムスン電子が)来年下半期の新製品公開行事の際にXR機器を紹介するものとみられる」と話した。
実際にサムスン電子はXRマイクロディスプレーの核心技術である「OLEDoS(OLED on Silicon)」に対する特許使用権をサムスンディスプレーに提供すると先月31日に公示した。OLEDoSは有機EL素材をガラス基板ではなくシリコンウエハーで作る技術だ。サムスン電子は先月7-9月期の業績発表会で「XR、デジタルヘルス、デジタルウォレットなどに対する先行研究開発と投資を強化する方針」としながら意欲を見せたりもした。
XRはバーチャルリアリティ(VR)、拡張現実(AR)、複合現実(MR)技術などを合わせた概念だ。最近では市場が回復する様相だ。メタ(フェイスブック)が先月最低価格499ドルの「メタクエスト3」を発売した。アップルも来年初めにビジョンプロ発売に続き追加で1500~2500ドルの普及型製品を準備という。アップルはビジョンプロを単純なXRヘッドセットではなく「着用型空間コンピュータ」に拡張し、次世代フォームファクターに育てるという構想を持っている。市場調査会社IDCによるとXRウェアラブルデバイス市場は2026年には1515億8000万ドルまで大きくなる見通しだ。
サムスン電子がXR機器の初回生産台数を3万台としたのは製品に対する反応と業況を見極めて今後の生産・マーケティング計画を立てるためとみられる。2019年に最初の折りたたみスマホ「ギャラクシーフォールド」の公開当時も初回生産量を2万~3万台とした上で徐々に拡大していった。
サムスンがXR市場に対する挑戦を具体化したのは2月に米サンフランシスコで開かれた「ギャラクシーS23」公開行事でグーグル、クアルコムとのパートナーシップ締結を発表してだ。当時サムスン電子の盧泰文(ノ・テムン)MX事業部長(社長)は「クアルコム、グーグルと次世代XR生態系を構築しモバイルの未来をもう一度変化させるだろう」と話した。
3社が「反アップル同盟」を組んだのは互いに利害関係が合致したためだ。サムスン電子がデバイス製造を、クアルコムが半導体・チップセット設計を、グーグルがOSとソフトウエア開発をそれぞれ引き受け役割分担が可能だからだ。サムスンとしては高性能メモリーとファウンドリー(半導体委託生産)でも新規受注確保が可能になる。
サムスン電子はこれまで「ギアVR」(2014年)、「オデッセイプラス」(2018年)などのXR機器を発売したが大きく注目されることもなく製造を中断した。特にアップルのビジョンプロに対抗し独自にXR機器を準備してきたが、製品の完成度などの問題から発売日程が先延ばしされたりもした。
専門家らは結局コンテンツ競争力が勝負だと分析する。慶熙(キョンヒ)大学のキム・サンギュン教授は「スマートフォン時代にギャラクシーとiPhoneの成否を分けたのはプラットフォームとコンテンツ流通だった。XR機器も顧客の経験を左右するのはコンテンツだ。ソフトウエアとメディア競争力を育てることが核心になるだろう」と予想した。
◇水原でAIフォーラム
一方、サムスン電子はこの日、京畿道(キョンギド)の水原(スウォン)コンベンションセンターで「より良い明日に向けた超巨大人工知能(AI)」を主題にサムスンAIフォーラム2023を開いた。今年で7回目を迎えた今回のフォーラムには1000人以上の碩学と専門家が参加し最新研究動向を共有し未来革新戦略を模索した。
サムスン電子の慶桂顕(キョン・ゲヒョン)DS部門長(社長)は開会あいさつを通じ「生成型AI技術が人類が直面する多様な問題を解決できる革新的な手段として急浮上し、技術の安全と信頼、持続可能性に対するさらに深い研究の必要性が提起されている」と話した。カナダのAI半導体スタートアップ、テンストレントのジム・ケラー最高経営責任者(CEO)は「自分だけのシリコンを所有せよ」を主題で基調講演に出て、次世代半導体設計革新を通じたAI技術の限界克服案を提示した。
※記事の出典元はツイッターで確認できます⇒コチラ
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