ジャパンディスプレイ(JDI)が10日発表した令和5年9月中間連結決算は、最終損益が287億円の赤字(前年同期は116億円の赤字)だった。スマートフォン向けの液晶ディスプレーが不振だったほか、液晶事業の見直しで特別損失91億円を計上した。
力を入れている有機EL事業は、スマートウオッチ向けが好調で黒字化。円安も追い風に6年3月期の連結売上高見通しを2400億円から2470億円に引き上げた。
次世代有機EL「eLEAP」は、6年に千葉県茂原市の工場で量産を始めるほか、中国で工場を建設する計画だ。スコット・キャロン会長兼最高経営責任者(CEO)は決算記者会見で「eLEAPは低コストで高性能だ。今までにない価値を提供する」と述べた。
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