2022年度に開催された第6回の1stRound支援先の一つである株式会社エルシオは、「液晶レンズを通じて、ライフスタイルを改善し、未来に貢献する」という理念のもと、液晶レンズ技術を活用したオートフォーカスグラスを開発している、大阪大学発スタートアップ。2023年9月には7,000万円の資金調達を行った代表取締役CEOの李蕣里氏に、独自の液晶レンズ技術を事業化してきた道のりや今後の展望、1stRoundで役立ったことなどを聞いた。
―まず、エルシオの事業について教えてください。
大阪大学での技術開発を経て完成した液晶レンズ技術を活用し、度数を変えられる老眼鏡を開発しています。スマートフォン経由で近視用と遠視用にピントを調節でき、従来の遠近両用眼鏡などに比べて目の疲労を軽減するもので、2024年半ば頃に試験販売を始める予定です。
―まず、エルシオの事業について教えてください。
大阪大学での技術開発を経て完成した液晶レンズ技術を活用し、度数を変えられる老眼鏡を開発しています。スマートフォン経由で近視用と遠視用にピントを調節でき、従来の遠近両用眼鏡などに比べて目の疲労を軽減するもので、2024年半ば頃に試験販売を始める予定です。
またヘルスケア用途に加え、応用領域における技術革新も行っています。たとえば、メタバース空間でこのレンズを使うと物がはっきり見え、映像酔いを軽減できます。そこでスマートグラスメーカーからの引き合いもあり、並行してXR端末向けの次世代レンズの研究開発を進めています。
―液晶レンズ技術ということですが、どのように事業化を進めてきたのですか。
この技術は共同創業者の澁谷義一の発明によるものです。液晶分子を動かすことでレンズ様の光の波面を生成し、ピントを調節できるというもので、2014年より論文も発表しています。レンズは口径が小さいとスマートフォンやカメラ用となりますが、当社は事業化にあたり、大口径化にチャレンジすることを決め、それに向いた構造を採用して研究開発を進めました。
私が事業化に取り組み始めたのは2015年で、2017年には開発にも加わり、レンズの大口径化と老眼用メガネへの応用を目指して、市場ニーズや資金面も検討し始めていました。たとえば大阪大学医学部附属病院でリサーチして、小児弱視の治療ニーズに応えられる可能性を見つけました。
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―液晶レンズ技術ということですが、どのように事業化を進めてきたのですか。
この技術は共同創業者の澁谷義一の発明によるものです。液晶分子を動かすことでレンズ様の光の波面を生成し、ピントを調節できるというもので、2014年より論文も発表しています。レンズは口径が小さいとスマートフォンやカメラ用となりますが、当社は事業化にあたり、大口径化にチャレンジすることを決め、それに向いた構造を採用して研究開発を進めました。
私が事業化に取り組み始めたのは2015年で、2017年には開発にも加わり、レンズの大口径化と老眼用メガネへの応用を目指して、市場ニーズや資金面も検討し始めていました。たとえば大阪大学医学部附属病院でリサーチして、小児弱視の治療ニーズに応えられる可能性を見つけました。
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