今、多くの人は液晶テレビでテレビ放送などを楽しんでいることでしょう。

 テレビをより楽しく見るにはなるべく画面が大きなことが大事。「テレビは高画質」といわれた時代もありますが、楽しさは大きさです。特に映画が好きな人は大画面。1インチ=1万円とされていた時代もありますが、それは30年前の話。今では50V型でも安ければ数万円で手に入ります。

 しかし、安物買いはおすすめしません。というのは、液晶テレビという家電は、とてつもなく長い間、使えるからです。





家電は一番弱いところが壊れます。その壊れるところが修理のきかないパーツの場合、買い替えとなります。液晶テレビは、大きく3つのパーツから構成されています。1つは「液晶」。2つ目は「バックライト」。そして3つ目は「制御部」、つまりコントロール回路&チューナーです。

 このうち、液晶はほぼ壊れません。液晶はクルマに搭載するため、クルマの要望する環境である85度以上での長寿命に果敢に挑戦してきたからです。液晶の耐熱限界は80度といわれていますが、夏場の放置されたクルマの中の温度は際限なく上がります。私の記憶している最高温度は、米国デスバレーで、ダッシュボード部が記録した105度前後。「熱い」なんてものじゃないですね。

......

ネット上では液晶テレビの使用時間は約6万時間という情報も出ていますが、実はこれはCCFLを使った時のものです。2008年ごろにシャープなどのメーカーがバックライトの寿命として公開していた情報です。当時、液晶テレビはプラズマテレビと競争の真っ最中。プラズマパネルの寿命が6万~10万時間といわれていましたので、負けられないと出した情報がネットで生き残っているわけです。

Read full article