■出所:THE ELEC 2023年12月26日付

・韓国ディスプレイ業界は厳しい時期を迎えているなか、中国BOEの投資が注目されている。 ・BOEは最近、B16 IT用8世代OLED(有機EL)投資を発表した。B20プロジェクトにも投資する予定。

・OLED量産ラインの核心装置は蒸着機だが、日本のキヤノントッキと韓国のソンイクシステムの二社が候補として浮上している。

・キャノントッキの8世代蒸着機については、サムスンディスプレイが既に発注していることから、生産ラインが塞がっており、ソンイクシステムが有利との見方もある。






・ソンイクシステムの8世代蒸着機はLGディスプレイと共に開発されたため、LGディスプレイのゴーサインが必要となる。

・BOEはLGディスプレイと競合関係にあるが、近々、BOE側が(社長交代のあった)LGディスプレイ韓国本社を訪問することが分かり、業界の関心を集めている。

・そこで、BOEとLGは、蒸着機の問題や、LGの広州LCD工場の買収などについて話し合う可能性がある。

・LGディスプレイの広州LCD工場売却先は、中国BOEと中国CSOTが有力とみられている。

・LGディスプレイはIPS技術特許保有でBOEとの交渉に有利な立場にある。BOEはIPS技術を強化したいため、LGの広州工場と抱き合わせで買収する可能性は小さくない。

・韓国のディスプレイ業界、特にLGディスプレイの協力社にとっては、(LGの不調で)業績が芳しくないなか、BOEとLGが大型ディールに踏み切れば、大きな機会となると期待している。


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