スマートフォンの画面を横や縦に折り曲げられる「折りたたみスマートフォン」の製品数が増えてきた。
グーグルの参入や新世代モデルと呼ばれる薄型製品の登場など、2023年は折りたたみスマートフォンを取り囲む環境が大きく変わった。
日本ではまだニッチな存在の折りたたみスマートフォンだが、2024年は認知度や販売数の拡大が進むだろう。国内外の動向や調査データを含めてその理由を解説しよう。
折りたたみスマートフォンが初めて市場に登場したのは2018年11月。中国の新興ディスプレイメーカーであるRoyoleが「FlexPai」を発表した。 それから遅れること数カ月でサムスンが「Galaxy Fold」を、さらにファーウェイが「Mate X」を発表することで、2019年は折りたたみスマートフォン元年になるはずだった。
日本ではまだニッチな存在の折りたたみスマートフォンだが、2024年は認知度や販売数の拡大が進むだろう。国内外の動向や調査データを含めてその理由を解説しよう。
折りたたみスマートフォンが初めて市場に登場したのは2018年11月。中国の新興ディスプレイメーカーであるRoyoleが「FlexPai」を発表した。 それから遅れること数カ月でサムスンが「Galaxy Fold」を、さらにファーウェイが「Mate X」を発表することで、2019年は折りたたみスマートフォン元年になるはずだった。
しかしFlexPaiはヒンジ部分の径が大きく、折りたたむというよりも折り曲げるといったほうがいい形状だった。Galaxy Foldはディスプレイ表面の弱さが浮き彫りとなり2019年4月の発売予定が9月まで遅れた。
ファーウェイの製品もヒンジ部分の弱さなどから同様に発売が遅れた。華々しくデビューするはずだった折りたたみスマートフォンは「使い物にならない」というレッテルが貼られてしまったのだ。
しかしそれから3年の月日が経ち、折りたたみスマートフォンの品質も大きく改善された。
中でも2023年5月にグーグルが「Pixel Fold」を発表したことは大きなトピックだ。
グーグルが製品化したということは折りたたみスマートフォンが特殊な製品ではなく、一般的な消費者でも使える新しいカテゴリの製品になったことを知らしめた。
2023年に発売された折りたたみスマートフォンを振り返ってみると、Pixel Foldと同じ横向きに折りたたむスタイルのスマートフォンはサムスン「Galaxy Z Fold5」を筆頭に、中国大手メーカーが海外で次々と製品をリリースした。
ファーウェイの「Mate X3」、HONORの「Magic V2」はアップルの「iPhone 14 Pro Max」より重さは軽く、たたんだ状態でも厚みは数mmしか変わらない。
特にMagic V2は9.9mmと薄く、もはや一般的なスマートフォンと大きさの変わらない折りたたみモデルが製品化されるほどになっている。
またOPPOの「Find N3」はドイツの老舗光学系メーカー・カールツァイス監修の4800万画素カメラを2つ、6400万画素カメラを1つ搭載している。
カメラの画質はこれもiPhoneの最上位モデルを上回る。折りたたみスマートフォンのカメラ性能はすでにフラッグシップクラスの製品と変わらない品質を持っている。
一方、縦に折りたたむ形状のスマートフォンは「フリップフォン(Flip phone)」とも呼ばれており、こちらも2023年に入り性能は大幅に高まった。
その先鞭とも言える製品がレノボ傘下のモトローラによる「razr 40 ultra」だ。
従来の縦折り型スマートフォンは、本体を閉じると時刻や通知の有無を表示できる程度の小さな外画面が付いているだけだった。
しかし、razr 40 ultraは閉じた状態でも使える3.6インチの大型の外画面を搭載。手のひらサイズに折りたたんだ状態でも、動画を見たりカメラを自在に使えるようになった。
この外画面の大型化はサムスンも「Galaxy Z Flip5」で後を追いかけ、3.4インチの外ディスプレイを搭載した。
中国勢ではOPPOの「Find N2 Flip」「N3 Flip」が3.26インチ、vivoの「X Flip」が3インチ外画面を搭載。開いても閉じても使えるという新たな使用形態を縦折りスマートフォンは生み出した。
この流れの中でモトローラはあえて外画面を小型化した「razr 40」(ソフトバンクでは「razr 40s」)も発売している。
本体全体をレザー風素材で覆い、折りたたんだ姿は手のひらに乗せるアクセサリのようなスタイリッシュなデザインとしている。
中国では3999元、日本円で8万円を切る戦略的な価格で登場した。縦折りスマートフォンの普及を一気に広げる存在と言え、機能ではなくデザインでも勝負できるモデルとして人気となっている。
2023年に海外で販売された折りたたみスマートフォンは約20機種にも及ぶ。
そのうち日本ではグーグル(1機種)、サムスン(2機種)、モトローラ(2機種)と5機種が登場した。
とはいえ製品の種類が増加したことも、利用者が増えていることも、まだ実感として感じられない人が多いのが実情だろう。
では、実際に折りたたみスマートフォンはどれくらいの数が市場に出回っているのだろうか。
大手調査会社・カウンターポイントの2023年6月のレポートによると、2022年の折りたたみスマートフォンの出荷台数は1310万台だった。
これは全スマートフォンの出荷台数、約12億台のうちの約1%に過ぎない。確かに「誰もが折りたたみスマートフォンを持っている」という状況にはなっていない。
だが同調査で今後数年の動き(出荷予想)を見ると、2023年には1860万台に増え、2024年には3570万台と一気に倍増すると予測されている。
そして2025年にはアップルが市場に参入し、2027年には出荷台数が1億台を突破すると見られている。スマートフォンの10台に1台が折りたたみとなるわけで、どこでも見かける存在になるようだ。
また、カウンターポイントの報告では興味深いデータも記載されている。それはプレミアムフォンと呼ばれる600ドル以上の高価格帯製品の中に占める、折りたたみスマートフォンの割合だ。
2022年には5%だったが、2024年には13%、すなわち高価なスマートフォンの10台に1台が折りたたみとなり、その割合は2027年には39%、10台中4台に達する。
※記事の出典元はツイッターで確認できます⇒コチラ
※記事の出典元はツイッターで確認できます⇒コチラ
Comment
コメントする